コルドバ

  コルドバは,古代ローマ時代には属州ヒスパーニア・バエティカの首都であり,ローマ文化の中心として栄えました。711年にイスラム教徒に征服され,756年に成立した後ウマイヤ朝の首都となり,中心はモスク(メスキータ)でした。10世紀にアブド・アッラフマーン3世とハカム2世の治世下で繁栄をとげ,大図書館が建てられて多くの学者が活躍しました。トレドと並んで西方イスラーム文化の中心地として発展し,10世紀には世界最大の人口を持つ都市となりました。1236年にキリスト教勢力に征服され,15世紀末,レコンキスタが完了するとイスラム勢力がイベリア半島から追われ,メスキータにはカトリック教会部分が増築されました。

<メスキータ>

メスキータは,スペイン語で「モスク」という意味の言葉です。コルドバがイスラム教徒に征服され,イスラム王朝のアブド・アッラフマーン1世は,巨大なモスクの建設に着手しました。カトリック教徒がコルドバを奪回すると,モスクはスペイン王カルロス1世の時代にカトリック聖堂になりました。今日残る聖堂は,往時のモスクの面影を色濃く残しています。
   
聖体顕示台  
 
「円柱の森」と呼ばれるメスキータの内部。イスラム時代の祈りの場所です。白と赤を組み合わせた二重のアーチを支える円柱が約850本あります。 
   
ミフラーブ…イスラム教徒が祈りを捧げるメッカの方向を示すくぼみです。  
    
    
 
中央礼拝堂…メスキータの中央にあり,キリスト教王が1766年に建てた,荘厳な雰囲気の礼拝堂です。  
    
 
ミナレット(尖塔)   
    
 
    
 
ローマ橋    
    
 

<ユダヤ人街,花の小径>

    
 
細い路地が迷路のように続いている。 花の小鉢をかざっている家もたくさんあります。  
    
 
敵の侵入を防ぐ狭い道。家の壁は日光を反射させて,室内温度を上げないよう白く塗っている。 
    
 
  中庭を改造したレストラン  
(2013.10.16撮影)

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