エヴォラ

  エヴォラは,スペイン国境に近いポルトガル南東部のアレンテージョ地方に位置します。ローマ時代の城壁に囲まれた旧市街は「エヴォラ歴史地区」の名で1986年にユネスコの世界遺産に登録された歴史ある街です。エヴォラの歴史は,イベリア半島の先住民族であるルシタニア人が建設したことに始まり,紀元前57年には共和制ローマの支配下に入りこの地方中心地として栄え,ルネサンスの時代には,大学もおかれた学芸都市でもありました。また,1584年には伊東マンショらの天正遣欧使節が立ち寄った町でもあります。

<ディアナ神殿>

2世紀末にローマ人によって造られたコリント様式の神殿です。14本のコリント式円柱が残っています。月の女神ディアナにささげられたものとされています。

 
 
    
 

<エヴォラ大聖堂>
  エヴォラ大聖堂は,エヴォラを奪還したキリスト教徒の手により1204年に完成しました。建築様式の移行期に建てられたため,外観はロマネスク,内装はゴシックと好対照を見せています。16世紀に据えられたヨーロッパで3番目に古いパイプオルガンは,はるばる日本から訪れた天正遣欧少年使節の伊東マンショらも弾いたといわれます。
    
 
   

<エヴォラの街並み>

    
 
ジラルド広場  石畳の路地
    
 
コルクはポルトガルの特産品。実に世界の75%のシェアをポルトガルが占めています。その中でも,エヴォラのあるこのアレンテージョ地方が,コルクの特産地です。土産物としてコルクを加工したカバンや財布などの小物が売られていました。
    
 
    
 
サン・フランシスコ教会   ヴァスコダ・ガマの銅像 
(2013.10.17撮影)

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