リスボン

 リスボンは,イベリア半島最長の川・テージョ川の河口に広がる都市で,ポルトガルの首都です。石畳の道路や行き交う路面電車など,素朴で趣ある街並みが美しい都市です。この地に最初にやってきたのは,海の遊牧民ともいわれるフェニキア人で,海上交易の拠点として,紀元前3世紀にはローマ帝国,8世紀以降はイスラム,ムーア人が町を支配してきました。迷路のような街並みや,絵タイル・アズレージョに彩られた建物などに,今でもイスラムの影響を見ることができます。1255年にポルトガルの首都となり,15〜17世紀にかけての大航海時代にもっとも栄えました。

<ベレンの塔>

 ベレンの塔は,16世紀初めにマヌエル1世の命令により,テージョ川を出入りする船を監視する要塞として建設されました。
    
 
    サンタ・クルス号のレプリカ 

<発見のモニュメント>

バスコダガマがインド航路へと旅立った船出の地として知られるテージョ川岬に,1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して建てられたモニュメントです。帆船をモチーフとしており,エンリケ王子を先頭に,天文学者・宣教師・船乗りや学者などが描かれています。
    
 
<ジェロニモス修道院>
  ジェロニモス修道院は,15世紀に北アフリカのセウタを攻略し,ポルトガル初の海外進出を果たしたエンリケ航海王子と,インド航路を発見し,ポルトガルに香料貿易による巨万の富をもたらしたヴァスコ・ダ・ガマの功績を称えて,マヌエル1世がベレンに建立した修道院です。
    
 
   
ヴァスコダ・ガマの石棺  花嫁姿のマリア  ヤシの木を模した柱 
    
 
瞑想の回廊…マヌエル様式の最高傑作です。  
<リスボンの街>
    
 
サンタ・ジュスタのエレベーター…上層階に接続されている渡り廊下から丘の上の部分に出ることができる。  
   
 
エドゥアルド7世公園からテージョ川方向の見晴らし  
    
ロシオ広場  
 
ケーブルカー   
   
ジャカランダの花   
    
 
路面電車   
    
 
エッグタルトの老舗パステイス・デ・ベレン。店の奥で作っています。店の前はいつも大行列です  
   
  イワシのグリル…日本と同じでした。箸がないのは残念
<ファド>
ファドは,ポルトガルに生まれた2拍子の民俗歌謡です。主にCasa do Fadoといわれるレストランなどで歌われる酒場の音楽で,ポルトガル・ギターとクラシック・ギターで伴奏されます。Casa do Fadoでは,マイクなどは通さず生音で演奏されるのが普通です。
    
 
   
ファドを聴きながら夕食を食べました。 
<ケーブルカー>
リスボンは坂が多いためケーブルカーが3路線あります。いずれも距離はそれほど長くなく,1回の乗車はせいぜい2〜3分程度ですが,坂道を歩かなくてすむため助かります。
    
 
    
 
 アルカンタラ展望台からの夜景 
    
 
夕食を食べた港のレストラン  夕食で食べたタコのリゾット 
   
クリスト・レイ像と4月25日橋 宿泊したホテル ドン ペドロ パレス 
(2013.10.17〜18撮影)

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