将軍塚青龍殿

  将軍塚は、天台宗青蓮院門跡の飛地境内である東山山頂にあります。桓武天皇が平安京遷都にあたり、都の鎮護のために将軍像を埋めたところから名づけられました。2014年、青龍殿が建立され、あわせて京都市内を一望できる大舞台が作られました。 
境内はとても広大で、四季を折々の美しさを楽しませてくれ、今回訪れた時は、素晴らしい紅葉を見ることができました。
 
 
青龍殿は、元は武徳殿と称し大正天皇の即位を記念して北野天満宮の南に建立されたもので、平成26年に境内へ移築されました。内部には日本三不動の一つとされる国宝の青不動明王を安置しています。 
 
大舞台 
 
青龍殿の奥殿には日本三大不動画のひとつ「青不動明王(国宝)」が安置され、また大日如来を祀った大日堂もあります。 
2014年に木造の大舞台が新設されました。大舞台は清水寺の舞台の4.6倍の広さがあり、京都市内はもちろん、澄み切った日には生駒山、比叡山、大阪湾まで見ることができます。春と秋はライトアップもされ、京都市内の夜景と幻想的なライトアップを楽しむことができます。 
 
 
青龍殿は、奈良大仏殿のおよそ横幅半分の木造大建築物で、国宝 青不動を祀る建物です。青蓮院では、この国宝 青不動を初めて奥殿に安置し、精密な複製画を通じておまいりすることが可能となりました。 
黒谷光明寺、真如堂や吉田山方面を展望することができました。 
 
 
将軍塚 
奈良から長岡に都を移した桓武天皇は、様々な事故に見舞われていました。和気清麻呂は天皇を誘い、この山頂から京都盆地を見下ろし、ここが都の場所にふさわしいと進言しました。天皇はその勧めに従って、794年、平安建都に着手しました。都の鎮護のため、2.5m程の将軍の像を作り、塚に埋めるよう、天皇からの命があり、これがこの地を「将軍塚」と呼ぶ由来です。  
青蓮院の飛地境内には「将軍塚」という直径約20m、高さ約2mにも及ぶ塚があります。 
 
 御所や鴨川も見えました。
 
新たに整備された回遊式庭園には、枯山水庭園を取り込み、東屋から将軍塚と西山の遠望は見事な借景庭園ともなっています。 

(2022.11.22撮影)
HOME

将軍塚2015へ