プリトヴィツェ湖群1 <下湖群>

  プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチア中部にあり、ボスニア・ヘルツェゴビナの国境近くにあります。大小合わせ16以上の湖に、クロアチア最大の「ヴェリキ滝」含め90以上の滝が存在する世界遺産の国立公園です。園内には大小様々な湖があり、無数の滝で繋っていますが、大きく分けて上湖群と下湖群の2つに分けることができます
今回はプリトヴィツェ湖を満喫するために、2日に分けてハイキングを行いました。1日目は下湖群、2日目は上湖群を巡りました。
 
下湖エリアでは、公園を構成する16の湖のうち4つを探索することができます。ここでは、よく整備された遊歩道で湖を散策し、公園で最も高い滝「ヴェリキ滝」(高さ78メートル)に近づくことができます。
 
入口でガイドの方の説明を聞きました。クマの像が迎えてくれました。 
下湖エリアでは入口から入って、湖の湖畔まで降りていき、ヴェリキ滝(大滝)を見てから湖畔をP3まで歩きました。P3から電動ボートに乗って湖を渡り、P1まで行きました。P1から上り坂を上がり、宿泊するホテルに行きました。
段々に流れ落ちる滝と湖が素晴らしい絶景を繰り広げます。観光客は皆必死で写真を撮りました。   
プリトヴィッツェ湖群の起源は古く、数百万年前にも遡ります。氷河期に現在の上湖群にあたる渓谷に川の水が流れ込み、寒暖を繰り返す好条件の中、水中の化学成分と岩石が有機変化を起こし石灰華となり大量に堆積しました。それが水をせき止め、堰堤となり、これを乗り越えた水が滝となり下方部へ落ち、新たな石灰華の層を生み出しました。このように長い歳月を経て、いくつもの湖が誕生し、現在のような姿が出来上がったと考えられています。 
滝を落ちた水が流れこむ小さな湖も、湖とは思えないほどに透明度が高く美しいです。
プリトヴィッツェでは、川の水に含まれた炭酸カルシウムが堆積することで、苔類や藻類、バクテリアなどが組み合わさると、エメラルドグリーンの湖と滝が織りなす、美しい景観が生み出されています。
プリトヴィツェは、森林と牧草地に囲まれたカルスト地形で、炭酸カルシウムの堆積によって湖が無数に並ぶようになり、エメラルドグリーンの美しい湖や滝が折りなす絶景が作られました。
轟音を響かせて流れる滝の様子は充分見応えがあり、息をのむ迫力ある風景です。
ヴェリキ滝(大滝) 
下湖群の北の端には、高さ78mから流れ落ちる公園内最大のヴェリキ滝(大滝)があります。滝の下から見上げると、水しぶきが気持ちよく、轟音が鳴り響いています。この滝は、プリトヴィツェ湖群の宝石とも言える存在で、その美しさで感覚を魅了します。 
公園内は非常に広大ですが、木製の遊歩道が整備されており、体力や時間に応じて周遊コースを自由に選べることができます。世界中から観光客が訪れる人気の場所となっています。
湖は非常に透明度が高く、ミネラルや有機物の量、日照の角度などによって色が変化し、エメラルドグリーンや青、灰色など、さまざまな表情を見せてくれます。
 
園内最大の湖コジャク湖を電動ボートで渡りました。湖には魚も泳いでいて、もともとはマスが多く生息していたのですが、今は外来種であるチャブというコイの仲間が圧倒的多数です。

(2025.6.3撮影)
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