ドブロヴニク2025

  クロアチア南部のアドリア海に面した要塞都市であるドブロヴニク。ドブロヴニク旧市街は「自由と自治」を守るために築かれたこともあり、堅固な城壁に囲まれているのが特徴的です。アドリア海に面し、青い海とオレンジ色の屋根の見事な絶景が生み出す美しさから「アドリア海の真珠」と形容されます。 

【スルジ山から見た旧市街】

ドブロヴニクの街の背後にあるスルジ山は標高は412mで、山頂までロープウェーで行くことができます。スルジ山の頂上からはアドリア海に浮かぶドブロブニクのオレンジ色の旧市街地が一望できます。
スルジ山山頂から見たドブロヴニク旧市街 
頂上の展望台から、アドリア海の真珠とまで言われるドブロブニク旧市街の全景を見ることができます。城壁に囲まれた美しい街並みが目の前に広がります。真珠の街がオレンジ色に輝き、美しくアドリア海に浮かぶ姿は絶景です。 
 
ロープウェイを降りると展望台があります。  十字架 
1806年から1816年にナポレオン軍が占領した際に建設した帝国要塞と白い十字架が見所の一つでもあります。1991年から1995年のセルビアとの独立戦争では主戦場の一つでもありました。 
左に聖イヴァン要塞、中央付近に聖ヴラホ教会、ドブロブニク大聖堂などが見えます。
ロクルム島が見えます。 
旧市街から見たスルジ山

【旧市街】
ピレ門 
旧市街の西側に位置するピレ門は、ドゥブロヴニク観光の玄関口です。重厚な石造りの門は、15世紀に建設され、今も多くの観光客がここから旧市街に入ります。ルネサンス様式のアーチを持つ半円形の要塞状の建物となっている外門には、ドブロブニクの守護聖人である聖ヴラホの像が刻まれており、この門を通る人々を見守っています。 
 
ロブリイェナッツ要塞  ミンチェタ要塞 
ロブリイェナッツ要塞はドブロヴニクの旧市街の西側にある突き出た断崖の岩の上にあります。要塞であるため簡素な建物ではありますが、海に突き出した岩場とのコントラストが凛々しく、迫力のある建物です。
ミンチェタ要塞はドブロヴニクの城壁のなかでも目立つ存在で、城壁の最も高い位置にあります。ミンチェタ要塞はピレ門と街の中心部を守るため14世紀に建てられました。予想される攻撃にも徹底的に対抗するため、要塞の円塔の壁は厚さが6mもあります。 
 
オノフリオの大噴水   
オノフリオ噴水はピレ門をくぐった場所にある円形状のドームが特徴的な多角形の噴水です。元々は公共噴水として1438年に建設されました。その当時の街の水道施設の象徴です。16面すべてに顔の彫刻があり、美味しい飲料水が飲めます。
プラツァ通り 
プラツァ通りは、ピレ門から中心部のルジャ広場まで200メートル〜300メートルほど続く、旧市街を代表するメインストリートです。石畳のメインストリートには、オシャレなカフェやレストラン、お土産屋さんなどが立ち並ぶ活気のある観光スポットです。 
 
ロマネスク様式の美しい回廊 
 
フランシスコ会修道院 マラ・ブラーチャ薬局 
フランシスコ会修道院は、14世紀初頭に戦争の危機に瀕したフランシスコ会の修道士たちの手によって1317年に建設が開始された大聖堂です。美しいロマネスク様式の回廊や中庭が目をひきます。入り口すぐのところにあるマラ・ブラーチャ薬局は1317年に建設されました。この薬局は、現在営業している薬局として世界で3番目に古いとされています。 
右が総督邸(レクター宮殿)  
ドブロブニクは、かつて「ラグーザ共和国」というひとつの国として栄えたユニークな歴史をもちます。 旧総督邸(レクター邸)は、15世紀に建設されたゴシック調の宮殿で、その後はルネサンス・バロック様式も取り入れられて総督の邸宅として利用されました。この建物は邸宅としてだけではなく、評議会、裁判所、元老院など行政を司る様々な機関が置かれた政治の中枢としての役割を果たしました。現在、ドブロブニクの文化・歴史を知るための博物館として使用されています。
 
ドブロヴニク大聖堂 (聖母被昇天大聖堂)
ドゥブロヴニク大聖堂はロマネスク様式の大聖堂です。聖堂内には11世紀〜18世紀までに制作された金細工や芸術品が多く収蔵されています。大理石で造られた祭壇の奥には、イタリアの巨匠ティツィアーノが15世紀に描いた「聖母被昇天」が飾られています。
路地を歩いていると住んでいる人たちの住居があり、観光客であふれる路地とは異なる別世界が広がります。 
 
 聖イグナチオ教会 

聖イグナチオ教会は、ローマのイグナチオ教会をモデルに、1667年から1725年にかけて建設されました。教会の隣には、有名なイエズス会の学校「コレギウム・ラグシヌム」も隣接しています。祭壇の天井にはスペイン人画家「ガエタナ・ガルシア」による「聖イグナチオ」の生涯を描いたフレスコ画があります。

 
グンドリッチ広場の青空市場 イワン・グンドリッチの銅像
イワン・グンドリッチの銅像があるグンドリッチ広場では、朝は生鮮野菜、時間が遅くなると土産物屋が並ぶ青空市場となります。 
レヴェリン要塞、プロチェ門 
レヴェリン要塞は、ドブロヴニク旧市街を囲む城壁の東の門、プロチェ門にある、非常に堅牢な要塞です。城壁の最大の弱点である開口部、門に鉄壁のガードを施すため、城壁本体の建造に遅れること、数百年して新たに建設された守りの要所です。
向かい側に聖イヴァン要塞が見えます。 
旧港はラグーサ共和国時代の玄関口で、ここを拠点とした貿易で共和国は繁栄を築き上げたというドブロブニクの歴史上もっとも重要な場所でもあります。南北に頑強な2つの要塞があり、その間にあるアーチがある建物はかつて造船所です。
旧港 
旧港にあるかつての造船所には現在は複数のレストランが入っていて、ここで海を眺めながらワインと食事を楽しみました。旧港は現在は沖にあるロクルム島への観光船やグラスボートが発着したり、個人所有のヨットなどが停泊するのどかな港になっています。 
観光船から見たドブロヴニク旧市街
旧港から観光船に乗って海上からドブロヴニク旧市街を眺めることができます。今回は城壁の周りを巡り、ロクルム島の周りを回って旧港に戻る観光船に乗ってみました。 
観光船から見た風景 
船から城壁に囲まれたドブロヴニク旧市街を見ると、地上で見ているのとはまた違う角度で見ることができ、感動的でした。青い海と赤い屋根の中世の景色がとても印象的でした。 

城壁の外にある遊泳エリア
城壁の外に出てみると、太陽の下で冷たい飲み物を片手に、水辺とロクルム島を眺めながら日光浴を楽しんでいる人たちがいました。下の遊泳エリアで泳いでいる人もいました。 

ブロブニクの旧市街を取り囲む全長約2キロの城壁は遊歩道となっていて旧市街の絶景を見ることができます。城壁には2014年に訪れた時に歩きました。 →→→ドブロブニク2014 


(2025.6.6撮影)
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