カナリア諸島グランカナリア島 (Gran Canaria)
グラン・カナリア島は、大西洋に浮かぶスペイン領カナリア諸島の島の一つです。カナリア諸島最大の都市であるラス・パルマスがある島としても知られ、ビーチや古い街並み、ピコ・デ・ラス・ニエベス山といった大自然があります。
<ラスパルマス>
ラス・パルマスは、隣の島のサンタ・クルスと共同でカナリア諸島州の州都となっています。正式にはラス・パルマス・デ・グラン・カナリア(グランカナリア島のラス・パルマス)といい、町の歴史はスペインが先住民のグアンチェ族を征服し、グラン・カナリア島がスペイン王国に統合された1483年に始まります。函館と同じく陸繋島の砂洲にできた街で、美しいビーチと古い町並みが魅力です。ヨーロッパ人が多く訪れる観光とリゾートの都市です。 |
【ベゲタ地区】
港の南方に位置するベゲタ地区は、ラス・パルマスの旧市街地であり、発祥の地でもあります。狭い石畳の通り沿いには歴史的建造物が点在し、15世紀にこの街から新大陸探索の冒険へ旅立った、コロンブスや船員たちの時代に思いを馳せることができます。 |
大聖堂 |
カナリア諸島がスペインに征服された直後に建設された最初の教会で、ラス・パルマス大聖堂とも呼ばれています。15世紀初めに着工されましたが、完成するまでに350年もの年月を費やしました。工事が長期に及んだ結果、ゴシック・ルネサンス・ネオクラシックの3つの建築様式を見ることができます。 |
市役所とサンタ・アナ広場 |
サンタ・アナ広場と犬の銅像 |
サンタ・アナ広場には、4匹の可愛らしい犬の銅像があります。これは、「カナリア」がスペイン語で犬を意味することにちなむものです。ここからラス・パルマスの町が発展していったことを象徴しています。 |
コロンブスの家 | コロンブスの家の展示物 |
ラス・パルマスには、コロンブスが一時期燃料や食料の補給のために滞在していました。その時の総督邸が、今は大航海時代を再現する博物館になっていて、コロンブスの家と呼ばれています。4回にわたるコロンブス船団の航路図を見ると、途中に寄港したカナリア諸島とラス・パルマスも記載されていることがわかります。帆船の模型や航海用の天文観測機器、キリスト教の重厚な宗教画などさまざまな資料を展示されています。 |
街並み |
ベゲタ地区の何本もの細い石畳の道には、今でも残された伝統的カナリア建築の家が立ち並びます。 |
ラス・カンテラスは、ラス・パルマスの砂洲の西辺に、約3kmにわたって延びるビーチです。ここは都市沿いの砂浜としては世界で最も美しいものの1つとも評され、年間を通して観光客やラス・パルマスの地元住民でにぎわいます。 |
海岸線に並行して岩礁が横たわり、波を遮ってくれているので、ビーチ全体が大きな自然のプールのように遊びやすいのも特徴です。美しい風景と、年間を通してほとんど温暖という恵まれた気候が、ビーチリゾートにぴったりの環境です。 |
11月でしたが、暖かく、ビーチには大勢の人が思い思い遊んでいました。ビーチテニスや、ビーチバレーなど楽しそうでした。テラスで一杯飲みながら一休みする風景ものどかでした。 |
パンダマカルデラはグラン・カナリア島にあるカルデラで、ラス・パルマス南郊外のバンダマ村にあります。火山活動で形成されたカナリア諸島には火山由来の見所が多数ありますが、バンダマカルデラもその一つで、このカルデラの直径は1km、深さは200mもある巨大なものです。 |
カルデラ・デ・バンダマへは、ラス・パルマスから車で行くと20分ほどです。目の前にカルデラを見ることができます。 |
カルデラの外縁で一番高い場所はピコ・デ・バンダマ(569m)で、無料駐車場付きの展望台のほか観光案内所もあります。見学も無料で、カルデラ自体の眺め以外に周辺360度の景色も楽しめます。 |
テヘダは、グラン・カナリア島の中央に位置しています。カナリア諸島で最大級の火山カルデラの中に位置しています。自然遺産で有名なこの場所に、グラン・カナリア島のシンボルのひとつであるヌブロ岩があります。 |
テヘダは、火山の噴火口、カルデラ デ テヘダの上にある街です。自然の豊かさに加えて、細い路地と伝統的な屋根を持つ白いしっくいの家並みが美しいテヘダの街は、カナリア諸島の村の美が保たれている場所のひとつです。 |
テヘダ市は火山により頂上が冠のようになった岩の高台がいくつも発生しました。その中の一つがグラン・カナリア島のシンボルにもなっている巨大な玄武岩の高台、ヌブロの岩です。これは、この島が誕生した火山活動の過程で生まれた一枚岩です。数キロメートル先にはベンタイガ岩があります。これも大きな天然記念物で、かつてはカナリア諸島の原住民の聖地でした。 |