コンヤ

 コンヤ市は,トルコの小アジア半島中央南部,コンヤ盆地内の標高1,026メートルに位置する内陸都市です。都市としての歴史は古く,11世紀末以降ルーム・セルジューク朝の首都として栄え,メヴラーナ・ジェラルディン・ルーミーが始めたイスラム神秘主義旋舞教団の拠点でした。市内には,セルジューク時代に建てられたモスク,学校などの史跡やメヴーラナの聖廟,考古学博物館などがあります。

<メヴラーナ博物館>

メヴラーナ博物館は、旋回舞踊で有名なメヴラーナ教団の総本山だったところです。イスラム神秘主義メヴラーナ教団の創始者であるメヴラーナ・ジェラール・ウッディーン・ルーミーの霊廟があり、教団の発展に関係した修行場、名僧たちの棺が置かれた霊廟、旋回舞踊で使った衣装、コーランなどが収められています。
エメラルドグリーンの尖塔がとても印象的です。 
 
 
メヴラーナ博物館は、メヴラーナ教団の総本山として13世紀末に建築されました。  
 
 
メヴラーナの棺がありました。   
 
 
教団の聖職者たちの棺が置かれていました。   
     
マホメットの顎鬚が納められた小箱です。  手を清めてから中に入ります。 
     
古いコーランの写本が展示されていました。 
 
 
     
 別館には人形を使った昔の修行僧の様子が展示されています。 
   
イスラム神秘主義の一派、メヴレヴィー教団により生み出されたセマー(旋回舞踊)は、回転することで神との一体を図るという特徴的な祈りの儀式です。円筒形の帽子に、白い衣装。踊り手が回転を始めると、そのスカートが大きく広がり、回転は宇宙の運行を表していると言われています。教団の活動が禁止となった後も、トルコの伝統的な文化として受け継がれています。 

<インジェミナーレ神学校>
 インジェミナーレ神学校は、1267年にイスラムの神学校として造られました。インジェ(細長い)ミナーレ(尖塔)があったのでこの名がつきました。
 
 
ミナーレは現在の3倍の高さがありましたが1901年の落雷で上部が崩壊してしまいました。  

<コンヤの街>
    
 
トラムが走っていました。 
   
 
トルコはイスラム教徒が99%ですが、厳格ではなく、スカーフをかぶらない女性も多くいます。 
   
 
夜、町を歩くと、モスクのライトアップがとてもきれいでした。   

(2019.9.21撮影)
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