カッパドキアその1

  カッパドキアは奇岩地帯と呼ばれ、柔らかい地層と硬い地層が重なり合い侵食しあった結果できたキノコのような形をした不思議な巨岩が乱立する地域です。 その不思議な地形から世界遺産に認定されています。 また、キリスト教発生初期の頃、キリスト教徒の隠れ家として岩を削って内部に住むようになったのを発端に、削りやすい岩質を利用して岩石をくりぬいて部屋を作るという独自の住居がとても興味深い文化を作っています。


<デブレントの谷(ラクダ岩)>

火山灰が堆積してできた凝灰岩が、侵食を受けてできた奇岩が連なる渓谷で、動物などのユニークな形にたとえられる岩が想像をふくらませることから「イマジネーションの谷」ともよばれています。かつて迫害から逃れて逃げ込んだキリスト教徒の隠れ家跡もあります。 
 
 
ラクダ岩です。   
 
 
「聖母マリア像」「ナポレオンの帽子」など、いろいろな名前がつけられています。
 
 

<エセンテペ(三姉妹の岩)>

 3つの奇岩が並ぶ「三姉妹の岩」は、その姿が姉妹に見えることから名づけられました。日本では三姉妹の岩と言われていますが、トルコでは親子岩と呼ばれています。
 
 
 岩の間からエルジェス山が見えました。
 
 
 
 
背の高い2つの岩の間に寄り添うようにして3つ目の岩があります。   

<カイマルク地下都市>

 カイマルク地下都市は、ローマ帝国の迫害を逃れてこの地に辿り着いた初期キリスト教徒たちが隠れ住み、何世紀もかかって掘り進められて拡張されてきました。作られた年代は謎に包まれていますが、紀元前から存在し、ヒッタイトによって作られたと考えられています。
 カッパドキアには古代の地下都市が多数眠っています。調査が進んでいるものだけでも50近くになり、推定で450くらいの地下都市が存在すると言われています。そのうち公開されているのは4ヶ所だけです。 
 
 
様々な方向に広がる地下通路はまるで巨大な迷路です。 頭上が低く頭がぶつかります。
 
 
内部には教会、学校、ワイナリー、食料貯蔵庫などが作られ、約2万人が暮らしたと考えられています。 各階層は階段や傾斜した通路でつながれています。
     
地下都市の模型です。  土産物店がずらりと並んでいました。 

<スルタンハンのキャラバンサライ>(隊商宿)
 
 
スルタンハンのキャラバンサライはトルコ最大規模の隊商宿です。シルクロードの隊商が休息をするだけでなく、交易をする場でもあり、立派な高い塀に囲まれ、門がしっかり閉ざされていました。昔は強盗や山賊などが横行していたので、政府が、隊商たちの身を護るためにキャラバンサライの防衛を強化したようです。
(2019.9.22撮影)
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