イスタンブール

<トプカプ宮殿>

 トプカプ宮殿は、約400年もの間オスマン朝の支配者の居城でした。1453年にイスタンブールを陥落させたメフメット2世が、1460年代に現在の場所にトプカプ宮殿を着工しました。その後、さまざまなスルタン(君主)が当時の建築様式に従って増築を重ね、庭園や離れ家などもある複雑な構造になっています。敷地内には、ハレムがあったことでも知られています。強大な権力を持っていたオスマン朝の支配者の居城ですが、約4000人もの従者らが暮らしていたといわれ、それ自体が一つの町となっていました。
 
 
皇帝の門です。  アフメット3世の泉亭です。 
 
 
挨拶の門です。   
 
 
門を入ると、外廷、内廷、ハレム(後宮)の3つに分かれています。   議会場です。
 
 
皇帝の間です。中央の椅子にスルタンが座っていました。   
 
 
母后の部屋です。息子がスルタンになった母親の特別な部屋です。   
 
 
 ハレムでは、奴隷身分の侍女も含め多い時には1000人以上の女性が暮らし、その一部がスルタンの側室でした。スルタン以外でここには入れる男性は、黒人宦官と年少の王子のみでした。 
 
 
ハレムの建物は6層からなり、300の部屋に中庭と通路と階段が入り組む複雑なつくりです。見学できるのはそのうち約20の部屋と中庭などですが、金やタイルの装飾だけでなく、軒下や窓枠などの細部にいたるまで手を加えた壮麗なつくりには目を見張るものがあります。
 
 
宝物館にはオスマン帝国栄華の歴史を伝える品々が展示されています。  イズニックタイルが美しいです。 
 
 
謁見の間です。  アフメット3世の図書室です。 
 
 
テラスからは金角湾や新市街を展望できます。  
 
 
金角湾とその向こうに新市街が見えました。  
 
 
ボスポラス海峡とアジア側を見渡すことができました。  ボスポラス海峡から見たトプカプ宮殿 
 
 
 
トプカプ宮殿は、北は金角湾、東にボスポラス海峡、そして南にマルマラ海と三方向に囲まれた小高い丘に建っています。 
 
 
トプカプ宮殿で暮らす人々の胃袋を満たすための厨房です。   
(2019.9.25撮影)
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