エフェソス遺跡

  エフェソス遺跡は、トルコ、小アジアの西海岸に栄えた古代都市の遺跡です。エフェソスは、紀元前11世紀末ごろに、イオニア人によって建設された都市国家です。ヘレニズム都市として栄えましたが、紀元前2世紀に共和政ローマの支配下に入りました。紀元前1世紀のエフェソスには、ローマの執政官カサエル派のアントニウスとエジプトのクレオパトラ女王が滞在したとされます。その後、古代ローマ帝国の東地中海交易の中心となりました。東ローマ帝国の下で更に発展しますが、8世紀になると、急速に拡張してきた中東イスラム勢力に対抗できず、東ローマ帝国はエフェソスを放棄しました。
   
入口は手荷物検査もあり、厳重な警戒でした。   
    
 
ヴァリウスの浴場です。ローマ式浴場です。サウナやマッサージ室、サロンもありました。 
    
 
イオニア式の柱です。   
   
 
イベントが行われていた場所です。   
    
オデオン(音楽堂)です。大劇場に対して、ここはコンサートや会議に利用されていました。当時は屋根もありました。
   
  音楽堂の上には中の階段からも上がれました。 
    
 
市庁舎です。紀元前3世紀に市議会道として修復されました。  
   
ハドリアヌス神殿
 
トラヤヌスの泉です。西暦102年~114年に建設されました。   住居跡がありました。 
    
 
勝利の女神ニケのレリーフです。    ヘルメスのレリーフです。 
    
 
クレステ通りです。左右に遺跡が並んでいました。突き当たりがケルスス図書館です。  
   
 
多くの観光客が押し寄せていました。   ヘラクレス門です。 
 
 
  発掘作業が行われていました。 
 
 
 
 
ケルスス図書館です。ローマ帝国のアジア州執政官であったセルシウスの墓でした。西暦117年に息子ティベリウスが父の業績を記念するために、父の墓の上に建造した2階建ての図書館を建てました。本来は木と石が組み合わされた建物でしたが、260年の火災で木造部分が焼失しました。現在は、図書館正面入口だけが建っています。かつては1万冊を超える蔵書を誇り、アレキサンドリア、ペルガモンと肩を並べる図書館でした。
 
大劇場です。ローマ皇帝クラウディス(紀元前10年-54年)が拡張工事を行い、完成はトラヤヌス皇帝(53年-117年)の時代です。高さは18mにもなる三階建てで、観客席は22段にもなる豪華なものです。24,500人を収容し、出入口は6か所もありました。
 
 
大劇場は、パナユル山の斜面にあります。修復工事中でした。  上空から見たポスターの写真です。 
     
大理石でできた1世紀の男性用水洗トイレです。下水が完備されていました。      大理石通りです。 

<セルチュク>
セルチュクは、エフェソスの北東5kmにあります。セルチュクはエルサレムを追われたキリスト12使徒のひとりヨハネが聖母マリアとともにこの地を訪れ、晩年を過ごしたとされる町で、 「聖ヨハネ教会」や「聖母マリアの家」等があり、今もキリスト教徒たちの巡礼が絶えないとのことです。
 
 
丘の上に見える城塞は、セルチュク城です。アラブ人の進入を防ぐ為にビザンツ時代に築かれた城塞です。 
(2019.9.20撮影)
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