カディスCadiz

  カディスは、ヨーロッパ最古の街とも言われており、コロンブスが新大陸発見への船旅の出発地としても知られています。カディスは、スペイン南部のアンダルシア州の都市で、大西洋に面していますが、地中海性気候で年間を通して過ごしやすい気候です。

<カディス大聖堂>

カディス大聖堂は、カディスの西海岸にある大聖堂です。1722年に着工されて以来完成まで116年もの年月がかかったため、さまざまな様式の混合が明らかになっています。バロック様式で建設が始まり、新古典主義様式で仕上げられました。
大聖堂の正面には、高さ約92メートルの美しいバロック様式の塔がそびえ立ち、その姿はカディス市のシンボルとも言える存在です。 
 
 
主祭壇  礼拝堂 
大聖堂にはいくつかの礼拝堂があり、それぞれに独自の美しさと歴史を持っています。 カディス大聖堂は、スペインの宗教的な重要性だけでなく、建築的な価値も高く評価されています。 
 
塔に上がることができました。塔の高さは約56メートルですが、上ることができる高さは約40メートルまでです。階段ではなくらせん状の坂になっていました。そして、塔の上からは、カディスの街並み、大西洋の素晴らしい絶景を見ることができました。
青い空と青い海、そして白壁の家に赤い屋根のコントラストがとても美しく、この景色を見ただけでもここに来た値打ちがあると思いました。
カディス大聖堂の象徴でもある金色のタイルでできたドームを真横から見ることができました。塔の上から見る、大聖堂の金のドームと青い海のコントラストは圧巻でした。  
 
この塔には19世紀半ばに、時計が取り付けられから、時計塔呼ばれるようになりました。スペインで最も古い時計のひとつとして知られています。時計は15分毎に鐘がなります。突然頭の上で鐘が鳴り始め、驚きました。
カディス大聖堂は、市内の旧市街地に位置しており、海に囲まれた独特の景観の中にあります。教会は、金色の屋根のドームで仕上げられており、印象的な外観を醸し出しています。 
 
 
地下聖堂   
1726年に完成した地下聖堂です。作曲家マヌエル・デ・ファリャがここに眠っています。カディス出身の芸術家たちが埋葬された地下の礼拝堂では、神秘的で静かな時間の流れを感じることができます。
カディス大聖堂の裏は大西洋が広がっていました。 

<旧市街>
市庁舎とサン・フアン・デ・ディオス広場 
 サン・フアン・デ・ディオス広場はカディスの中心部にある広場で、カフェやショップがあり、多くの人で賑わっていました。
 
市庁舎 モレの記念碑
 奴隷制度廃止で重要な役割を果たした政治家モレの記念碑がありました。
 
Iglesia Santiago Apostol   
Iglesia Santiago Apostol はカディス大聖堂の横にある教会で、カディス大聖堂に比べると小さいのですが、中に入るととても荘厳な雰囲気でした。 
サン・フアン・デ・ディオス広場からの通りには店が建ち並び、賑わっていました。  
 
サンフランシスコ デ カディス修道院 


<要塞、城壁>
約3000年前にフェニキア人によって築かれたカディスは西洋最古の街といえます。さまざまな民族が定住し、一つの文化となりました。 この地の最盛期は旧フェニキアのガデスとローマのガディルで、17世紀に 海洋交易を独占していた頃にあります。その勢いゆえ、度重なる海賊の攻撃に遭い、街には要塞、城、多くの屋上には見張り台が設置され、街の守りが強化されました。
 
監視塔がありました。   
紀元前11世紀ごろフェニキア人によって作られたカディスは古くから軍事要塞として機能してきました。
 
大西洋に向かって大砲が並んでいました。   
<入港、出港>
未明、クルーズ船でカディスの港に入港しました。カディス大聖堂が見えました。 
夕方、カディスの港を出港しました。1812年憲法橋が見えました。 
1812年憲法橋は、ラ・ぺパ橋という愛称で知られています。スペイン国のアンダルシア州のカディス市とプエルト・レアル市とを結ぶカディス湾に架かる斜張橋です。現在スペインで最長の橋です。スペイン1812年憲法記念日の200周年の祝いに新しい橋が建てられました。

(2023.11.23撮影)
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