ピョートル大帝夏の宮殿

  ピョートル大帝の夏の宮殿は、サンクトペテルブルグの南西約30Km、フィンランド湾に面しペテルゴーフにあります。いくつもの噴水と二つの庭園、高台にどっしりと佇む大宮殿で構成され、建設にはフランス・イタリアのはじめ世界中から優秀な建築家や技術者が集められ、1723年に完成しました。その後も歴代の皇帝たちにより美しさに磨きを掛けられました。そんな優雅な雰囲気漂う庭園、第2次世界大戦でドイツ軍によって破壊された後、今では完全に修復されユネスコ世界遺産にも登録されています。

<ピョートル大帝夏の宮殿下の公園>

 
 
   
   
 
二つのローマ噴水と花壇   
   
    ピョートル大帝像 
   
噴水が美しい下の公園の見所は、大宮殿前のテラスから続く大滝です。7段の階段の両側には金箔で輝く銅像、中央にはみなぎる力でライオンの口を引き裂くサムソン像が配され、圧巻のスケールを放ちます。この銅像、ポルタヴァでの対スウェーデン戦に勝利した日が聖サムソンの日で、スウェーデンの国章にライオンがあったことから、これらのアイコンがモチーフになりました。
 
 
 全部で150ほどある噴水は、高低差を利用し、電力などは一切使わずに水を吹き出させています。

<ピョートル大帝夏の宮殿大宮殿>
1714から1725年にかけて、ピョートル大帝の夏の宮殿として建てられたバロック様式の宮殿です。皇帝の命令で当時の先端技術を導入して建てられており、随所にベルサイユ宮殿の影響が見られます。宮殿内には30室ほどの部屋があり式典用のホールや天井画、象眼細工の寄木細工の床と金色の壁などが有名です。 
 
 
   
     
   
  バルト海のフィンランド湾です。 
(2017.8.23撮影)