【ジェロニモス修道院】

ジェロニモス修道院は、マヌエル1世の命により、天文台や航海学校の創設、航海技術の開発に力を注いだエンリケ航海王子の功績とインド洋航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマの偉業に敬意を払い、また航海の安全を祈願して建設されました。

ジェロニモス修道院の着工は1502年に始まり、1551年には主要部分が完成しましたが、工事が完全に終了するのはそれから1世紀後のことでした。ジェロニモス修道院は、大航海時代の栄華を今に伝える威風堂々とした建造物です。


聖母マリア聖堂

修道院附属の聖母マリア聖堂は、マヌエル1世以後の王家の墓廟で、内部入り口近くには、ヴァスコ・ダ・ガマの棺とポルトガルを代表する詩人ルイス・デ・カモンイスの棺が安置されています。聖堂内部は、丸天井と天井を支える複雑な曲線で覆うリブ（肋材）が複雑に交差していて、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

石灰岩で造られた修道院は、一辺が300m、中庭を囲む回廊は55m四方という壮大なものになっています。ジェロニモス修道院を最も有名にしているのが、めずらしい2階建て構造となっている中庭を見渡す回廊です。回廊は、修道士たちが、修行のために瞑想をしながら歩きました。


	ヴァスコ・ダ・ガマの棺

回廊はマヌエル様式で装飾された海や動植物の繊細なモチーフの他に、ロープや天球儀、船、サンゴ、海藻など、まさに海洋国家ポルトガルを象徴する彫刻が施されています。

【ベレンの塔】

ベレンの塔はリスボンのベレン地区にある塔で、「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」の構成資産として世界遺産リストに登録されています。16世紀にマヌエル1世によって作られたテージョ川の船の出入りを監視する目的の要塞で、建築様式はマヌエル様式です。

【発見のモニュメント、クリスト・レイ像】

「発見のモニュメント」は、15世紀中ばから17世紀中ばの大航海時代を記念したモニュメントです。最初のモニュメントは、1940年に開催された国際博覧会に合わせてつくられましたが、大航海時代を導いた「エンリケ航海王子」の没後500年にあたる1960年に、現在の強固なものに作り変えられました。


発見のモニュメント	クリスト・レイ像

クリスト・レイは1959年に、リオ・デ・ジャネイロにあるキリスト像を模して造られたカトリックの記念碑です。高さは100ｍを越えます。（本体28m、台座75m）

【リスボン港出港時のリスボンの風景】

カナリア諸島へ向かうクルーズ船でリスボン港を出発しました。

クルーズ船に乗船し、しばらくリスボンの街を眺めることができました。クルーズ船から見たリスボンの街は、赤い屋根で統一され、とてもきれいでした。

【夜景】

夜、リスボン港から出港しました。テージョ川を下って、大西洋に出ました。テージョ川下るときに素晴らしい夜景を見ることができました。発見のモニュメントや、ベレンの塔、クリスト・レイ像などがライトアップされ、とてもきれいでした。

発見のモニュメントを正面から見ることができました。背景にジェロニモス修道院が見えました。

陸からは見えなかった角度から発見のモニュメントとベレンの塔を見ることができました。

テージョ川から見上げた丘の上にライトアップされたクリスト・レイ像が見えました。

4月25日橋の下をくぐって大西洋に向かいました。テージョ川の両側のリスボンの夜景がとてもきれいでした。4月25日橋は全長2278ｍ、ヨーロッパで一番の長さを誇る吊り橋です。1966年までは、市内とリスボン南部をつなぐ橋はなく、フェリーで往来していましたが、当時の独裁者サラザールが4年をかけ建造させました。当初はサラザール橋とよばれていましたが、1974年4月25日、カーネーション革命が起こった日から名前をとって改称されました。

【リスボン港帰港時のリスボンの風景】

12日間、クルーズ船に乗ってカナリア諸島等を巡った後、リスボン港に戻りました。未明、大西洋からテージョ川を上ってリスボン港に帰港するときに、クルーズ船から素晴らしい日の出の風景を見ることができました。

テージョ川から上る真っ赤な朝日を見ることができました。発見のモニュメントを正面から眺めながらテージョ川を上りました。

4月25日橋の下をくぐり、クリスト・レイ像を見上げました。

リスボン港に入港したときに、クルーズ船から、雲一つない真っ青な空の下、リスボンの美しい街の景色を見ることができました。

（２０２３．１１．１１、２４撮影）
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