ウェリントン

  ウェリントンは、ニュージーランドの首都です。国家の首都としては世界最南端に位置します。ウェリントンが首都になったのは1865年です。それまでの首都は北東の北部にあるオークランドでした。1860年代初めに南島で次々と金鉱が発見されたことにより、南島はゴールドラッシュに沸きました。そこで1865年、南島に近く、かつ国全体のほぼ中央に位置するウェリントンに、オークランドから首都が移転されました。
  町は港を囲むように広がっていて、海峡から強風が吹き付けることも多いため「風の町」とも呼ばれています。ウェリントンは「1日の中に四季がある」と言われるほど、天気の移り変わりが激しく、1日の中での気温差などが大きくなります。


<ウェリントン・ケーブルカー>

ウェリントン・ケーブルカーはウェリントンの市内のショッピングが楽しめる地区ランブトン・キーと丘の上のケルバーンを結ぶ真っ赤な車体が特徴的なケーブルカーです。片道約5分ほどで終点まで到着します。1902年に開通し、100年以上もの歴史あるケーブルカーでウェリントンのシンボルともいえる存在です。 
丘の上からはウェリントンの街並みとハーバーが一望でき、絶景です。街をバックにしたケーブルカーの写真を撮ることができました。
 
ケーブルカー博物館 
 
ケーブルカーの出発駅  博物館内の展示 
 ケーブルカーの駅の真横にはケーブルカー博物館があります。昔使われていたケーブルカーなどが展示されていました。


<ウェリントン植物園>

ケーブルカー終点の山頂には、25ヘクタールの敷地を持つ美しく閑静なウエリントン植物園があります。 1844年に設立されました。ニュージーランドの中でも特に古い外来種の木々が生育しています。
ケーブルカーの終点を降りてすぐ、ケーブルカー博物館の横から園内に入りました。美しい花を見ながら、森の中を散策しました。
 
固有種や外来種の森林を通って、 ノーウッド・ローズガーデンまで歩きました。
 
ノーウッド・ローズガーデンが見えてきました。   
ノーウッド・ローズガーデン 
ノーウッド・ローズガーデンには、300種類以上のバラが咲いています。

<国会議事堂>

国会議事堂は首都ウェリントンを象徴する建物です。芝生と木々のある広場を囲むようにして、一連の議会ビル群が立ち、柵などはなく自由に入ることができました。
大きくて立派な建物が3つ並んでいます。一番右が国会図書館、中央の建物が国会議事堂、一番左にある国会執務室が特徴的な形をしていて有名で通称「ビーハイブ」と呼ばれる建物です。「ハチの巣」のような形をしているため、このように呼ばれているそうです。 

<旧政府館>

 1876年に建てられた旧政府館は、南半球最大の木造建築物です。現在はビクトリア大学ウェリントン校の法学部として使用されています。ニュージーランド建築の歴史を感じられる重要な建造物です。
 
旧政府館  ウェリントン慰霊碑 

<テパパ博物館>

テパパ博物館は、ニュージーランドで唯一の国立博物館です。ウェリントンの代表的な文化施設です。テパパはマオリ語で宝物の入れ物という意味の名前です。その名の通り、ニュージーランドの自然、文化、芸術の宝物のような品々を幅広く展示しています。
 
テパパ博物館  国鳥キーウィ 
館内は6階まであり、地理や歴史、マオリの文化など、フロアごとにテーマが異なっています。キーウィの剥製も展示されていました。キーウィはニュージーランド固有の鳥です。ニュージーランドにしか生息していないことと、その憎めない姿から人々に深く愛されており、ニュージーランドのアイコンのひとつになっています。ニュージーランドを代表する果実であるキウイフルーツは、見た目が丸く茶色くて鳥のキーウィに似ているという理由で、その名が付けられたそうです。


<ウェリントン港に入港>

朝8時にウェリントン港に入港しました。ウェリントンは山に囲まれているため市街地が比較的小さいのが特徴です。 
入港するときにクルーズ船から見たウェリントンの街 
<ウェリントン港を出港>
夕方6時にクライストチャーチに向けて出港しました。 
クルーズ船のベランダから見た夕陽 

(2025.2.3撮影)
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