パタン

  パタンはカトマンズの南にある小さな町で,ネワール文化の華開いたマッラ王国が栄えた時代には,首都だったところです。カトマンズ盆地では一番古い町で,299年にアショーカ王によってつくられたといわれています。長い仏教の歴史をもち,町の四方には紀元前3世紀にアショーカ王が建てたと言われる仏塔が残っており,今でも住民の6割以上が仏教徒です。 

<クマリの館>

クマリはネパールの生き女神 です。ネパール王国の守護神である女神タレジュの生まれ変わりとされており,国内から選ばれた少女が初潮を迎えるまでクマリとして役割を果たします。クマリに選ばれるためには,ネワール族の仏教徒の僧侶・金細工師カーストのサキャの生まれで,32の条件をクリアーし,身体的には怪我の跡や不自由な箇所がなく,動物の頭部が並べられた暗い部屋に閉じ込められて耐えることが必要とされます。
    
 
生き女神のクマリに会うことができました。一人一人クマリに赤い印をおでこにつけてもらいました。  
     
クマリの部屋の入り口  クマリの写真  クマリもドラえもんが好きらしい。 
    
 
  クマリの館の入り口   
   

<ゴールデンテンプル>

ゴールデンテンプルは,12世紀にバスカル・バルマ王によって建てられたとされています。今のネパールのパゴダ様式の建物は19世紀に造られたものです。その名の通り,本堂は金箔で覆われ,仏像も金色に輝いています。この寺院は,ネワール族の僧院で,マンダラや仏像,経典などが収められています。
    
 
     
     

<クンベシュワール寺院>

。1392年にマッラ朝のジャヤシッディ王によって建てられたパゴダ様式のシヴァ寺院で,パタンに現存する寺院の中では最も古いものです。建てられた当初は2層の屋根でしたが,17世紀に増築され現在のような5重の塔になりました。
    
 
    
 

<ダルバール広場>

ダルバール広場は旧王宮前にある広場で,カトマンズやバクタプル同様に,旧王宮・寺院を中心にすばらしいネワール建築の数々を見ることができます。建物の多くは17〜18世紀のネワール美術の華開いたマッラ朝のものです。

    
クリシュナ寺院  
 
ヴィシュワナート寺院  旧王宮のパタン博物館 
    
ジャガナラヤン寺院とハリ・シャンカール寺院  
 
タレジュの鐘  旧王宮にあるデグタレ寺院 
   
    
 

<パタンの街で>

    
 
所々に仏塔がありました。 
   
シャカ族の僧侶とその母。熱があったけれど写真を撮らせてくれました。   
   
生け贄を捧げたあとがありました。 
   
案内していただいたガイドとその家族 

(2014.11.19撮影)