クスコ

  クスコは11〜12世紀頃に建設され,太陽神を崇拝するインカ帝国の都として栄えました。クスコは,ケチュア語で「ヘソ」を意味します。クスコには,帝国内のあらゆる地方から人々が集まり,まさに世界の中心地とされていました。 しかし,16世紀になるとスペイン人の征服がクスコにも及び,インカ帝国は一瞬にして崩壊します。征服者たちは,太陽の象徴である黄金で彩られた神殿や宮殿を破壊し,金銀を手当たりしだい略奪してインカが築いた精巧な礎石の上にスペイン風の教会を建設しました。標高が3,660mあるため,高山病に注意が必要です。

<クスコの街>

    
 
サント・ドミンゴ教会(太陽の神殿)  
   
いたるところに警官がいました。でも,おしゃべりに夢中のことも・・・   
    
 
広場の周囲はほとんど全てが観光客相手で一階が土産物店,二階がカフェやレストランになっています。  
    
 
アルマス広場…インカ時代からクスコの中心でした。カテドラルもラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会も
          インカ時代の重要な建物があった場所にそれを壊して建てられたものです。  
    
 
カテドラル(大聖堂)…インカ時代にはこの場所にはビラコチャ神殿がありました。 ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会 
   
インカの皇帝パチャクティの像   
    
 
山に不法占拠の家が広がっています。   
     
   
クスコの石組みの驚異的な特徴は,硬い石材を多角形に加工し,それが隣の石とピッタリくっついていることです。
「カミソリの刃一枚入らない」精密さです。  
    
 
12角の石…石が12角形に切られています。そして,極めて精巧に隣の石と組み合わされています。
インカ時代の素晴らしい石造技術が残されている貴重な場所です。 
   
物売りや,写真撮影でお金を稼いでいる人がたくさんいます。  警官も写真を一緒に撮らせてくれます。 

<サクサイワマン遺跡>

サクサイワマンは,インカ帝国の遺跡で,ナンコ・カパック二世がスペイン軍と戦った要塞とされています。それぞれの石が隙間なく精巧に組み合わせられており,計算にもとづいた上に,鋭利な切断面を持たせるように石を加工しなければこのような壁は作れません。
    
 
クスコは,町全体がインカにおける聖なる動物ピューマをかたどって建設されたとする説があります。
サクサイワマンはピューマの頭の部分に相当することになります。  
    
 
膨大な量の石が使われていて,それぞれが正確に組み合わされています。巨大な石は別の所から運ばれてきたものです。 
   
スペイン人の侵略により,クスコの石畳やカテドラルの建設に使われる石材の一部をここから持っていったと言われています。
そのため,今は土台部分だけが残っています。
    
 
標高が3700mあるので高山病になる人もいます。  
    
 
リャマやアルパカとともに,物売りの女性もたくさんいました。  
    
 
日干し煉瓦を積み上げた家です。  クスコの街が見渡せます。  

<昼食>

    
 
フォルクローレ(民族音楽)ショーとともに昼食を食べました。  インカトマトです。 
   
昼食  コカ茶でほっと一息 

(2014.5.16撮影)