カスバ街道

カスバ街道は、モロッコ中部の都市ワルザザードからティネリールを経てエルラシディアまでを東西に結ぶ街道です。カスバと呼ばれる要塞化された集落が多く残っていることからカスバ街道と呼ばれています。カスバとは外敵から守る城壁に囲まれた要塞のことで、街道沿いにはカスバやオアシス、峡谷が点在します。
 
 
 
 
 
 
土色の乾いた大地に広がる素朴なベルベル文化の風景   
   
    
 
砂色の寂寞とした風景が続く中、忽然とナツメヤシの生い茂る緑豊かなオアシスの村が現れます。  
   
カスバ街道は土と砂の世界、素朴な風景がずっと続きます。  
    
 
     

<カナート(地下用水路)>

カナートとは、地下用水路です。イラン高原を中心に各時代に出現したペルシア帝国が、古代メソポタミア文明を凌駕した点の一つにこのカナートという灌漑施設があったといわれています。カナートは山麓の扇状地などにおける地下水を水源とし、蒸発を防ぐために地下に水路を設けたものです。山麓に掘られた最初の井戸で水を掘り当ててその地点から横穴を伸ばし、長いものは数10kmに達します。水路の途上には地表から工事用の穴が掘られ、完成後は修理・通風に用いられます。水路が地表に出る場所には、耕地や集落のあるオアシスが形成されています。
    
 
蟻塚のように盛り上がったところが地下用水路の井戸です。  
    
 
水をくみ上げることができます。  
    
 
  かなり深いです。  
   
入り口から地下用水路の見学に入ることができました。  
(2016.3.24撮影)
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