テレルジ国立公園Terelj National Park

  テレルジ国立公園は、ウランバートルから約70kmにある古代は火山帯であった景勝の地です。ウランバートルへと注ぐトーラ川が流れ、奇岩、奇石の連なりが見渡せる人気の保養地です。6~8月初旬にはいろいろな草花が咲き、お花畑を散策できます。

<アリヤバル寺院>Aryabal Temple

 アリヤバル寺院は、テレルジ国立公園の大自然の高い丘の岩山に囲まれたチベット仏教の寺院です。アリヤバル寺院は1810年代にモンゴル人とチベット人の芸術家によって建てられ、仏教僧が瞑想のためにやって来ました。しかし1930年代後半にモンゴルの共産主義者が寺院を破壊しました。モンゴルの民主化後寺院の修復作業がなされ、1998~2004年に今のアリヤバル寺院は建てられました。 
アリバヤル寺院は色彩豊かな本殿が岩山の中腹にあります。建物と階段を遠くから見るとゾウの顔になっているのが特徴です。本殿がゾウの頭、108の階段がゾウの鼻、本殿両側の小さな寺が耳となり、遠くから見るとゾウの形にそっくりです。 
吊り橋を渡り終わると、本堂に続く108段の階段があらわれます。108という数は煩悩の数と言われますが、階段の段差は大きいため、観光客にとっては大変です。 
 
本堂には正面以外の三方にマニ車があります。これを時計回りに回して功徳を積みます。 

息を切らせながら階段を登って振り向くと周囲の絶景を見ることができました。 
 
本殿までの参道は途中までが草原の坂道です。色とりどりの高山植物が咲いていてとてもきれいでした。寺院に行くのに坂を登っていきます。寺院までの道には、英語とモンゴル語で仏教の教えが書かれた看板が144枚立てられています。 
 
首都ウランバートルは標高1300m、アリアバル寺院は標高1800mに位置しています。そのためモンゴルでは草原地帯に多くの高山植物をみることができます。背丈はさほど高くなく、マメ科、キク科やリンドウ科など、種類も豊富です。 
 
 入口の門  本殿の仏像
 
周囲には壮大な山の景色が広がっていて、それを高台から見渡せるのが魅力です。  


<亀石>
亀石はテレルジ国立公園入口付近にある高さ15メートルの高さの花崗岩でできた巨石です。 風雨によって亀のような形に 浸食 されたことからこの名前がつけらました。
   
亀石は首の高さまで登ることができます。 地元の人々からは信仰の対象になっていて、願いをかなえる力があるといわれています。
 
 
亀石の周辺は牛や馬が放牧されたのどかな風景が広がっていました。 



(2023.6.27撮影)
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