チンギス・ハン騎馬像Chinggis Khaan Statue

 チンギス・ハーン騎馬像は、悠久を感じさせる広大なモンゴル高原にそびえ立つ一体の巨像です。2008年に完成したこのチンギスハーン像は世界一大きな騎馬像としてギネスブックに登録されていて、地上からの高さは40mもあります。東京ドーム約18個分もの広大な敷地には博物館やレストラン、遊牧民ゲルによるツーリストキャンプ施設などもあり、一大テーマパークとして人気を集めています。  
モンゴル帝国を支えた騎馬軍団の像がのっている門をくぐって、テーマパーク敷地内に入場します。人気の観光施設なので、観光バスが数多く来ていました。バスの大きさと比べても、騎馬像の巨大さがわかります。
像は高さ12m、直径30mの円形の台座の上に建てられています。像はステンレス鋼製で、410万ドル(約4億5000万円)かかって建設されました。
館に入り、正面玄関前の壁には歴代のモンゴル帝国のハーン(王様)の肖像画が飾ってあります。その横に巨大なブーツが展示されています。3階建てのビルに相当する高さでギネスにも認定された世界一巨大なモンゴル式伝統ブーツです。異様な存在感で入館者を迎え入れてくれます。
 
 
チンギス・ハーン騎馬像が手にしているのは金色の鞭です。モンゴルでは鞭を拾うことは吉兆とされています。チンギス・ハーンはこの場所で金色の鞭を拾い、モンゴル帝国を築く快進撃に繋がったという伝説があります。巨大ブーツの横に、巨大化した伝説の黄金のムチが展示されています。
この威厳に満ちたご尊顔と王の風格、並々ならぬパワーが感じられます。右手に握られているのは馬用のムチで、彼がこの地でこの黄金のムチを拾ったとされています。エレベーターと狭い螺旋階段をのぼりきると、騎馬像のたてがみ部分に出ます。騎馬像のたてがみに作られた3階の展望台からチンギス・ハーンの顔を間近で拝めるとともに記念撮影をすることができます。
 
 
たてがみ部分の展望台からは、モンゴルの大地を一望することができます。台座部分の地下に建設された歴史博物館には歴代ハーン(王)の肖像画やモンゴル帝国の勢力図、当時の暮らしをしのばせる貴族の調度品や出土品、騎馬民族の武器甲冑、衣装などが展示されています。
大草原でラクダや馬に乗ることもできます。
 
 
騎馬民族であるモンゴル人の狩りのパートナーはイヌワシです。両翼を広げたら全長2mはあろうかという大きなイヌワシを手に載せることができる有料サービスもあります。 
チンギスハーン騎馬像はトゥブ県エルデネソムのチョンジンボルドクという丘の上にそびえたつ世界最大級の騎馬像です。地上40mの高さを誇る大きな騎馬像が建てられた場所は、モンゴル帝国を築いたモンゴル民族の英雄チンギスハーンが夏を過ごしていた草原の丘です。 
 
 
モンゴルのラクダはフタコブラクダです。 
 
 

(2023.6.27撮影)
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