ゴゾ島1 Gozo

  ゴゾ島は小さな島で、マルタ共和国のメイン島であるマルタ島の隣にあります。マルタ島にくらべて自然が多く牧歌的な風景が広がりますが、歴史的名所も数多くあります。
  ゴゾ島では、少なくとも紀元前5世紀から人の居住が確認されていて、ジュガンティーヤのような巨石建造物があり。ストーンサークルも残されています。1551年のオスマン帝国の来襲に際しては、島の住民5,000から6,000人がリビアに連れ去られるという悲劇の歴史があり、大城塞シタデルのような城壁もあります。
フェリーからゴゾ島が見えてきました。 
ゴゾ島へは、マルタ島の北端チェルケウアからフェリーで行きました。マルタ島の北西から6kmの場所にあり、フェリーで約25分でした。
 
ゴゾフェリーで行きました。  フェリーから教会が見えました。

<ソルトパン(塩田)>Saltpans
ソルトパンは、約350年にわたって続く塩田です。岩を正方形にくり抜いて作られた塩田は、海岸沿いに約3キロも続いています。 
長い年月をかけ、風と波によって荒く削られた岩がそびえ立ちます。チェス盤のように並ぶ塩田の景色は圧巻です。塩田で強い日差しの下で作られる塩は、大粒で荒削りで、ミネラルたっぷりです。 
 
塩田を使った伝統的な製法で毎年6~9月に作られた塩は、大粒で非常に旨味が濃くなっています。塩田のそばの岩をくり抜いて作られたお店では、塩をお土産用に購入することもできます。
 
 
チェス盤のような塩田  お土産用の塩 
訪れた時は、店主がいたので扉が開いていて、塩の作り方を教えてもらいました。そして、塩の試食もさせてもらい、塩を買いました。


<ラムラ湾&カリプソの洞窟>Ramla Bay & Calypso's Cave
ラムラ湾はマルタの言葉で「赤い砂」を意味し、名前の通り赤い砂浜が美しい海岸線を作っています。ビーチを見下す高台には、ホメロスの2大叙事詩のひとつ「オデュッセイア」にてオデュッセウスが美しい妖精に7年間引きとめられたといわれている、カリプソの洞窟があります。洞窟内は現在立ち入り禁止となっていますが、洞窟の上からは眼下に広がるラムラ湾と青く輝く地中海の景色を一望できます。
ラムラ湾 
ラムラ湾は人気のビーチです。波打ち際から数十メートル先の浅瀬まで赤い砂が続いているため、上から見下ろす海のグラデーションが素晴らしいビーチです。
   
カリプソの洞窟  カリプソの洞窟がある絶壁  風車 

<ジュガンティーヤ神殿>Ġgantija Temples
ジュガンティーヤ神殿は、紀元前約3,600~3,200年新石器時代の巨岩神殿群です。マルタに存在する遺跡群はエジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジよりも前の、世界最古のものとされています。その中で最も古いと言われているのが、世界遺産にもなっているゴゾ島のジュガンティーヤ神殿です。 
ジュガンティーヤはマルタの言葉で「巨人の塔」という意味です。その名前の通り、巨人が運んだかのような巨石で造られている神殿なのです。そして、現在まで謎となっているのが、その建築方法です。神殿が造られたとされるのが、古代文明と呼ばれるエジプト文明が始まる遥か前で、クレーン車や重機などのなかった時代に、どうやって何十トンもの巨大な石を動かし組み合わせ建物を造ったのかが謎です。
 
  上空から見た写真(ポスターより) 
世界最古の宗教的施設の1つとでされているだけでなく、巨人女性崇拝の発祥地ともいわれていて、周辺の施設とともに「マルタの巨石神殿群」として、世界遺産に認定されています。 
 
   サボテンの実が鈴なりでした。
 
 
豊穣や多産を祈る祭事のために建造されたと考えられ、神殿内では多くの立像や彫刻が発見されています。


<シュレンディー>Xlendi
シュレンディーは、ゴゾ島で最も美しい漁港の一つです。ホリデーアパートやホテルもあり、湾を囲む美しいプロムナードは、夏の間多くの観光客で賑わいます。

(2023.9.24撮影)
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