タート・ルアン

  タートルアンは、ラオスの首都、ビエンチャンにある歴史の深い黄金の仏舎利塔です。ラオス仏教最高の寺院で、ラオスのシンボルでもあり、国章にも描かれています。
遠くからでも目を引くのが45mもある黄金の仏塔です。この仏塔こそが国章にも描かれる国のシンボルです。金一色、過剰な装飾もなく、金の平面が美しく生かされていて、このシンプルさがより品格を放っています。
 
タート・ルアンは紀元前3世紀、インドのアショーカ王によりこの地に僧侶が派遣され、インド様式で建立されたのが始まりとされています。13世紀になるとクメール様式で寺院が再建立されました。その後16世紀になって、廃墟と化していた仏塔を、建物正面の銅像になっているセーターティラート王(在位1548年-1571年)が改築しました。同時に四方を四つの寺院で囲む形としましたが現在は北と南の寺院のみが残されています。 
釈迦の胸骨が納められていると伝えられている仏塔は、まばゆいばかりの黄金色となっています。周囲を一周することが出来るので、緑の芝生と黄金の仏塔を背景とした多くの写真撮影スポットが見つかります。
 
 ラオス語で「タート」は塔を意味し、「ルアン」は大きいという意味です。仏陀の胸骨が納められていると言われる仏塔の内部を観光することはできませんが、外壁の内側から仏塔を見ることができます。
多くの板碑を見ることが出来ます。板碑には仏塔の様子や仏像が刻まれています。
タートルアンの前にはセーターティラート王像があります。セーターティラート王はタイのチェンマイからラオスのルアンパバーンにエメラルド仏(現在はタイのワット・プラケオに安置)を持ってきた人物です。後に、ラーンサーン王国の首都をルアンパバーンからビエンチャンに移転し、その時にエメラルド仏もビエンチャンに移しています。
 
十分に幅をとった敷地は、緑の美しい芝生で覆われ、ここが特別な場所であることを感じます。パワースポットとしても名高い仏塔、気を感じながら芝生の上をゆっくり歩くことができます。 寺院の外壁の一辺は約85mで、ラオスにおいては最大規模の寺院といえます。 
寺の前には露店が並んでいます。 

<タート・ルアン南寺院>

セタティラート王が都をルアンパバーンからビエンチャンに遷都後、1566年にタート・ルアンは再建されました。仏塔の四方にはクメール様式の4つの寺院が建設されましたが現在残存するのは、南北の寺院だけです。南寺院を訪れました。
 
タート・ルアン南寺院入り口  雀の販売 
広場でかごを売っています。かごの中には雀(すずめ)がいます。買って雀を放してやる事が、功徳(くどく)になるということです。
タート・ルアン南寺院には黄金の涅槃仏があります。長さは約20mですが、見事な金色です。仏の両足が綺麗に揃っており、仏様が入滅した状態です。涅槃仏でも目を閉じた姿をしている者はすでに入滅しているもので、目が開いた状態のものは入滅前の最後の説法をしている姿を表しているそうです。 
 
 
釈迦の像はいろいろな姿の物を見ることがありますが、立っている釈迦は修行中で悟りを開く前の姿、座っている像は修行して悟りを開こうとしている姿(あるいは、開いた直後の姿)、そして涅槃像はすべての教えを説き終えて、入滅しようとする姿だといわれているそうです。 
内部は圧巻で、「釈迦の一生」などが描かれています。
 
いろいろな仏様が並んでいます。愛嬌のある仏様も多く、これらの仏様を眺めていると気持ちが安らぎます。

(2026.1.22撮影)

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