ワットシェンートン

  ワット・シェントーンは、世界遺産の古都ルアンパバーンのシンボルともいわれる16世紀建立の仏教寺院です。その美しさは国内随一といわれ、ラオスならではの建築様式や高い芸術性を見ることができます。 
本堂 
本堂はルアンパバーンスタイルとよばれる複数の切妻屋根が重なり合いながら緩やかなカーブを描く姿が印象的です。下方の屋根は地面に届くほど低く迫り出し、切妻の頂点にはチョーファーとよばれるエメラルドグリーンの棟飾り、屋根の中央にはドクソーファーとよばれる黄金の尖塔がそびえています。 
本堂内部は中央に円柱が並ぶ荘厳な雰囲気で、祭壇には黄金の仏座像が鎮座しています。天井まで隙間なく施された内部の装飾も見ごたえがあります。
 
霊柩車庫  霊柩車 
霊柩車庫はルアンパバーン王国の最後の国王であり、初代ラオス国王も務めたシーサワンウォン王の葬儀に用いられた霊柩車が納められた建物で、王が亡くなった1959年に建設された比較的新しい建物です。内部には黄金の竜をモチーフにした豪華な霊柩車のほか、数多くの仏像が納められています。
本堂の壁や柱は黒と朱色に塗り分けられ、いずれも金彩のステンシル画による緻密な絵で埋め尽くされています。描かれているのは仏伝図や神々、天界の生き物、王の行軍などさまざま。切妻正面や扉には木彫も施されており、仏像や神像には穏やかで優しいラオスならではの表現を見ることができます。 
 
赤堂(レッドチャペル)  ガラスを用いたモザイク画 
赤堂は本堂の南西側の後ろに立つ小さな祠堂で、16世紀にセタティラート王によって納められた貴重な寝仏像が安置されています。外壁は赤く塗られており、正面には切妻のブッダの剃髪シーンをはじめとする仏伝記の主要なシーンが金色の浮き彫りで描かれています。側面の壁は色ガラスを用いたモザイク画がみごと。これはブッダ生誕2500年を記念して1956年頃に制作されたもので、ルアンパバーンの田園生活や祭事の様子が生き生きと描かれています。
 
  船蔵 
船蔵は長いボートを保管する建物で、ボートはボートレースで使われるものと形状が似ています。ルアンパバーンでは、川が昔より重要な交通路であったため、船倉はどの寺院でも見ることができます。 


ワットマイ

  ワット・マイはラオスの古都ルアンパバーンにある最大級かつ最も豪華な装飾が施された王室寺院の一つです。ラオス王室と深い関わりを持ち、長年にわたりラオス仏教界の最高僧正の御座所でもありました。  
本堂 
屋根が5層に重なる複雑な構造を持ち、ルアンパバーン様式です。中央の構造を囲むように回廊が設けられているのが特徴です。 
本堂 
本堂は二段階の層が連続する構造になっていて、側面には、地面近くまで長く伸びた軒を支えるための土台が張り出しています。屋根の頂点には大きな破風があり、その上にはさらに小さな屋根がもう一層重なっています。この小さな屋根の中央には屋根飾りが飾られています。 
本堂の内部には、赤い壁一面に数え切れないほどの小さな仏像が配置されています。中央には荘厳な装飾を施した本尊が鎮座しており、その美しい顔立ちは、ルアンパバーン様式の仏像の一つの典型とされています。 
 
左が瞑想堂、その右が蓮の花の形をした仏塔   本尊の裏 
ワットマイから見える、緑の丘が、「プーシーの丘」です。頂上に見える塔のところが、ワットチョムシーの展望所です。


(2026.1.23撮影)

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