鳥海山鉾立展望台
鳥海山は、標高2、236m、東北第2の高さの独立峰で、海に面している日本では珍しい山です。5合目鉾立(ほこだて)展望台からは、日本海が一望でき、奈曽川が深い樹林の下を流れるV字型の奈曽渓谷を眼下に見ることができます。春は新緑、秋は紅葉、夏には登山とシーズンを通じて多くの観光客が訪れます。
鉾立展望台から見た鳥海山の勇姿です。鉾立展望台は、鳥海山の標高1,150mの位置にあります。ちょうど鳥海山の5合目にあたり、象潟口(きさかたぐち)登山道の起点となる場所でもあります。 |
奈曽渓谷、右奥が鳥海山(標高2,236m)、左が稲倉岳(標高1,554m) |
鉾立展望台からは、ダイナミックな奈曽渓谷を見渡すことができます。奈曽渓谷は、深さ300〜500m、幅は広いところで1,000mもあるという大渓谷です。展望台の真下は深さ337mもあります。鳥海山はおよそ60万年前からでき始めましたが、何千回も噴火が起きています。奈曽渓谷は鳥海山を深くえぐっているので、渓谷の壁に噴火した溶岩が何重にも重なっていることがよくわかります。谷底を流れる川は奈曽川です。気の遠くなるような長い時間をかけて渓谷を削って谷が深くなり、その角度は50度を超えると言われています。 |
鳥海山は秋田・山形両県の県境に位置し、日本海の海岸から一挙に立ち上がる独立峰で、その山頂は海岸線から直線距離にしてわずか16kmと近いのが特徴です。 |
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鉾立展望台 | 鳥海山頂上 |
鉾立展望台は鳥海山の五合目に位置し、鳥海山を眺望するだけでなく、日本海に浮かぶ飛島、男鹿半島の展望と奈曽渓谷が眼下に広がる場所です。 |
鉾立展望台駐車場の周辺はどこでも眺望が楽しめます。西側を向けば日本海の大海原が広がります。 |
<鳥海山>
鳥海山は、秋田県と山形県の県境にそびえたつ標高2,236 mの活火山です。富士山にも通じる美しい姿から「秋田富士」「出羽富士」「庄内富士」とも呼ばれています。鳥海山は富士山と異なり見る方向により形が変わって見えます。姿形が見る方向により変わるのは、火口が東西方向に配列しているため、火山体が東西に伸びた形をしているからです。鳥海山は西鳥海火山と、新山外輪山等の東鳥海火山からなる複合火山です。 |
北北西側から見た鳥海山 |
鳥海山の形は見る方向によって変わります。北側から見ると、山頂部が馬蹄形のカルデラを形成し、富士山のように見えることがあります。 南側や西側から見ると、山の姿が低く、なだらかな形になります。また、東側から見ると、三角形の形が綺麗に見えることもあります。このように、鳥海山の形は見る方向によって大きく変わります。 |
北西側から見た鳥海山 |
南側から見た鳥海山 |
北北東側から見た鳥海山(宿泊したホテルフォレスタ鳥海の部屋から早朝撮影) |
宿泊したホテルフォレスタ鳥海 |
宿泊したホテルフォレスタ鳥海は鳥海山のふもとにあり、部屋から正面に鳥海山がよく見えました。 |
飛島は山形県酒田市の北西方向に39kmの日本海上に位置する山形県唯一の有人離島です(2024年人口146人)。最高標高は68mで、島の平均標高は約50mという平坦な台地状の地形が特徴的です。 |
遠くに見えるのが飛島 |
鳥海山から月山に移動する途中、道の駅象潟ねむの丘に寄りました。海岸から日本海を眺望でき、展望塔からは鳥海山も見ることができます。 |
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道の駅象潟ねむの丘 | |
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才の神神社 |