三保の松原

  三保の松原は、静岡市清水区の三保半島にある景勝地です。その美しさから日本新三景(大沼、三保の松原、耶馬溪)、日本三大松原(三保の松原、虹の松原、気比の松原)のひとつとされ、国の名勝に指定されています。また、ユネスコの世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産に登録されています。
三保の松原から眺める富士山はまさに絶景です。  
三保の松原からの富士山の眺望や三保の松原と富士山が描かれた絵画が多く残されています。伝雪舟「富士三保清見寺図」、狩野探幽「富士山図」、狩野山雪「富士三保松原図」、歌川広重「東海道五十三次」「六十余州名所図会」、和田英作「松原富士」「朝陽富士」などがあります。
 清水港から駿河湾に突き出した三保半島東岸に広がる三保の松原は、万葉の昔から知られた景勝地です。
 
三保の松原入口です。 
 
三保松原は約7kmの海岸に約3万本の松が生い茂ります。
霊峰富士を仰ぎ、松林の緑と打ち寄せる白波、海の青さが織り成す風景は一幅の絵のようです。 
  
 
羽衣の松(三代目)  1999年に撮影した二代目羽衣の松 
羽衣の松は、天女が羽衣をかけたとされる羽衣伝説で有名な松です。初代の羽衣の松は1707年の富士宝永山噴火の際に海中に没したと伝わっています。二代目の羽衣の松も推定樹齢670年を越えて衰弱が激しく、2010年に推定樹齢200年の三代目の元気な松に世代交代をしました。
 しばらく富士山を眺めていると、かかっていた雲がなくなってきました。
  
 
神の道  御穂神社 
三保羽衣神の道は、三保の松原から羽衣伝説ゆかりの御穂神社への参道です。樹齢200~300年といわれる老松の並木道が約450メートル続いています。松の根を傷めないように木製の歩道が整備されています。
5万4000本の松林が生い茂る海浜と、駿河湾を挟んで望む富士山や伊豆半島の美しい眺めで有名です。歌川広重の『六十余州名所図会』「駿河 三保の松原」を始めとする浮世絵にも描かれています。 

(2021.10.24撮影)
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