尖石縄文考古館

 茅野市尖石縄文考古館は、尖石(とがりいし)遺跡の出土品をはじめ、日本最初の縄文時代の国宝「土偶」(縄文のビーナス)と平成26年8月に国宝に指定された「土偶」(仮面の女神)など、八ヶ岳山麓の縄文遺跡から発掘された2000点余りの優れた考古資料が展示されています。 
 
国宝「土偶」(縄文のビーナス)   国宝「土偶」(仮面の女神)
       
横から見た縄文のビーナス  後ろ姿の縄文のビーナス   横から見た仮面の女神  後ろ姿の仮面の女神
    
出土したときの縄文のビーナス
 
玄関   出土したときの仮面の女神
    
 
下ノ原遺跡から出土した土器   展示室

<与助尾根遺跡>
茅野市尖石縄文考古館に隣接する与助尾根遺跡は、昭和21年から27年にかけての調査で縄時代文中期後半の竪穴住居址が発見された場所で、現在は複数の竪穴式住居が復元され、縄文時代の集落の様子を想像することができます。 
    
 
<尖石遺跡>
 尖石遺跡とその周辺からは、これまでに200軒を超える住居跡が発見されています。ほとんどが縄文時代中期の約1000年間に作られたものです。まだ調査をしていない箇所も多く、すべてを調査すると、300軒を越える住居跡が埋没しているのではないかと推定されています。
    
雑司久保堰 
 

<尖石>
尖石は、高さ1.1mで先端がとがっているところから「とがりいしさま」と呼ばれています。古くから村人の信仰の対象とされてきました。右肩に磨かれたような跡があることから、縄文時代の石器を研いだ砥石ではないかと言われています。 
    
石の表面には模様のような溝が刻まれており、縄文時代に石斧を磨くためにつけられた跡だとも、祭祀の呪術目的でつけられた跡だとも考察されています。

(2022.8.28撮影)

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