春の室堂

<雪の大谷>

室堂ターミナル周辺の道路に積もった雪を除雪してできる「雪の壁」で,壁が連なる約500mの区間のことを「雪の大谷」と呼びます。「雪の大谷」は吹きだまりのため特に積雪が多く,その高さはなんと,20mに迫ることもあります。「雪の大谷ウォーク」では,歩行者用通路として開放した片側を歩くことができ,毎年多くの観光客が訪れる人気スポットです。春の立山黒部アルペンルートの楽しみに1つが,世界的にも有名な「雪の大谷」です。
  
この年の雪の壁は,最高19mの高さになったそうです。6月5日でも、12mほどの高さがありました。  
 
 
 
 
  宿泊した「ホテル立山」 
今回は、雪の大谷を見るために、立山駅から立山ケーブルカーで美女平まで行き、美女平から立山高原バスで室堂まで行きました。室堂で一泊し、帰りはトロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーで黒部ダムまで行き、トロリーバスで扇沢まで行きました。

<立山駅〜美女平>

【立山ケーブルカーで美女平へ】

立山ケーブルカーは、美女平と立山駅までの標高差500m、最大29度の急斜面を2台の車両がつるべ式に昇降しています。車窓から立山山麓の高原など、のどかな風景が見られます。 
 
 
立山駅から美女平まで立山ケーブルカーで約7分です。   
   
立山ケーブルカーは荷物をたくさん運べる貨車付きです。    

<美女平〜室堂>

【立山高原バスで室堂へ】
美女平から室堂まで、標高差1,500mの高原を立山高原バスで行きました。ガイドの熱心な案内があり、車窓見学を楽しむことが出来ました。
    
 
美女平から上ノ小平上部にかけての溶岩台地は,立山スギやブナの集団生育地です。 
    
 
美女平から室堂まで高原バスで約50分です。
<称名滝>
立山高原バスから称名滝が見えました。称名滝 は,落差日本一の滝です。水煙を上げながら一気に流れ落ちるその落差は350mにもなります。立山連峰の雪解け水が多く流れ込む春には,称名滝の右側にハンノキ滝が現れて2つの滝が流れ落ちます。さらに水量が増した場合には,ハンノキ滝の右側にソーメン滝も現れて,3つの滝が並んだたいへん珍しい光景に出会えることもあります。 
 
 
室堂に近づくにつれて一面の雪景色に変わりました。 
    
 
    
 

<雷鳥>

雷鳥は,国の特別天然記念物に指定されています。室堂平周辺には,約280羽(平成23年調べ)のライチョウが生息しています。高山に生きる鳥で,「立山」は中部山岳の中でも生息数が多いところです。
4月になると,オスどうしのなわばり争いがはじまり,オスはなわばりを確保するとそれを守るため,眺めのよい木や岩の上でじっと見張りをします。なわばりに迎えられたメスは,6月中旬から7月初めにかけてハイマツのふちなどに作られた巣に5〜8個の卵を産みます。
    
 
道のそばの岩の上に雷鳥の雄がいました。見張りをしているようです。 
    
 
人が近づいても逃げていきません。人間は敵だと思っていないようです。  
    
 
遠くに雷鳥を発見。でも飛んでいきました。

<室堂周辺>

    
 
1995年に135年ぶりに建て替えられた雄山山頂の雄山神社・峰本社の旧社殿が復元され,室堂ターミナル3階で展示されています。  
   
ミクリガ池周辺のハイマツ  
    
 
立山室堂は日本最古の山荘です。  
   
  雪の壁は雪の層が重なり合い雪の年輪を刻んでいるようでした。

(2015.6.5〜6撮影)
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