岩村

 岩村は、岩村藩三万石の城下町として栄えてきました。城跡方面に延びる本通りが往時の面影を色濃く残す商家の町並みとして国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。岩村川の北側を武家屋敷、南側を商家に区別され、なまこ壁や格子戸など見られます。
    
 
木村邸 歴史を感じさせる水野薬局
木村家は江戸中期から末期に栄えた問屋で、藩の財政困窮のたびに御用金を調達して、その危機を救いました。そのため、藩主より特別な存在として認められ藩主自身が幾度となくこの木村邸を訪れたといわれています。 
    
 
岩村醸造株式会社…大きな杉玉のある店構えの一部は築約300年。
   
店頭から酒蔵まで約100m続くトロッコの線路に沿って歩きながら見学できます。トロッコは20年ほど前までは現役で酒や米の運搬に使われていました。 
    
 
 松浦軒本店  食事処「ふる里」…天ぷらそばは絶品
松浦軒本店は、 江戸時代中期の寛政8年に創業しました。岩村藩の御殿医であった神谷雲沢が蘭学を学びに長崎へ赴いた際、オランダ人からカステラの製法も習得し帰藩し、当時の店主にその作り方を伝授しました。そのカステラの製法を守り続けているため,素朴でとてもおいしいカステラです。
 
 
なまこ壁小路には土蔵や土塀になまこ壁が使われている民家がありました。なまこ壁は、平瓦を壁に貼り付け、目地を漆喰で海の生き物「なまこ」のように盛り上げる工法によるものです。目地の盛り上がった形がなまこ(海鼠)に似ていることからその名がつきました。

岩村城
岩村城は、大和の高取城(奈良県)備中の松山城(岡山県)と並ぶ日本三大山城の一つに数えられる名城です。城は高低差180mの天嶮の地形を巧みに利用した要害堅固な山城で、霧の湧き易い気象までも城造りに活かされており、別名「霧ケ城」ともよばれています。1185年源頼朝の重臣加藤景廉がこの地の地頭に補せられ創築されてから、鎌倉・室町の300年間、戦国の100年間、更に江戸期の300年間に亙り城と城主が連綿と続き、明治に至り廃城令で廃城されるまで、連綿と存続しました。700年間に及ぶ城の歴史は、日本の城史にも例を見ないものなのです。
    
 
    
 
 
 
    
 


農村景観日本一

岩村町の富田地区は、国土問題研究会という組織から農村景観日本一の称号を得た場所です。「日本のむら景観コンテスト」の集落部門でも農林水産大臣賞(最高賞)を受賞しています。 
   
展望所から美しい農村風景を見ることができます。
(2008.12.28撮影)

HOME