金刀比羅宮

 金刀比羅宮は、琴平山(象頭山)の中腹に鎮座しています。古くから「海の神様」として親しまれている大物主神を祀った全国の金刀比羅神社の総本宮です。御本宮まで785段、さらに奥社までは1,368段と長く伸びた石段の参道が有名で、道中にも重要文化財の建築物や、美術品などを収めた御社が点在しているほか、レトロな情緒溢れる町並みが続き、年間通じて約300万人もの人が「こんぴら参り」に訪れています。

 
一段目  階段が続きます。 
表参道から御本宮までの石段は全785段、片道30分ほどです。土産物屋、うどん屋、旅館などが並ぶ門前町の通りから石段は始まります。 
 
一之坂鳥居(113段)  備前焼狛犬 
113段目から大門までは特に急な石段とな り、「一之坂」と呼ばれます。 
 
 
 294段目です。(御本宮まであと491段) 琴陵宥常銅像  
    
 
大門(御本宮まであと420段)  武者像 
大門は金刀比羅宮の総門です。水戸光圀の兄である讃岐国高松藩主 松平頼重から寄進されました。大門から先は神域であり、国の名勝・天然記念物に指定されています。大門には松平頼重から寄進された武者像がありました。 
 
 
鼓楼  金刀比羅本教総本部 
 
 
神馬社   
神馬社では神様がお乗りになるための馬「神馬」を飼養しています。優しい眼差しの「神馬」が穏やかに出迎えてくれました。
 
 
社務所門(御本宮まであと308段)  こんぴら狗  
江戸時代、犬が飼い主の代わりに金毘羅大権現へお参りする風習があり、「こんぴら狗」と呼ばれました。飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費などが入った袋を首にかけた犬が、旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話をされ、金毘羅大権現にたどり着いたのです。 
 
 
書院 
書院は金刀比羅宮境内のかつての客殿です。表書院には、江戸時代の代表的な画家、円山応挙の障壁画があります。奥書院には、伊藤若冲の「花丸図」や岸岱障壁画が残されています。
   
祓戸社・火雷社 木馬舎  木馬 
木馬舎は、1650年に讃岐国高松藩主 松平頼重から献納されました。木馬は京師田中環中斎弘教宗圓の作です。 
    
 
旭社(御本宮まであと157段)   
旭社には、天御中主神など9神が祀られています。神仏分離以前の象頭山松尾寺金光院では金堂だった建物です。高さ約18メートルの社殿は、40年の歳月をかけて1837年に竣工しました。 
 
  事知神社
 
御前四段坂  遙拝所
御前四段坂は、133段の石段です。各数十段の4段階になっています。ここを上りきれば御本宮です。遙拝所は、伊勢神宮や皇陵を遙拝する所で、神籬殿と拝殿からなります。 
 
 
御本宮   
御本宮は、石段785段目、海抜251メートルに鎮座します。御本宮の御祭神は、大物主神と崇徳天皇です。古来から農業・殖産・医薬・海上守護の神として仰がれています。 
 
 
南渡殿  三穂津姫神社 
南渡殿は、檜皮葺屋根の40メートルにもなる長い廊下で、御本宮から三穂津姫社まで南北に渡っています。
    
 
  神庫 
<表参道>
 
ゆるキャラのビバッチェくんとさぬどん 
 
金刀比羅宮の表参道は老舗店が並んでいます。かつて国の登録有形文化財に指定された旧敷島館の古材を用い、老舗旅館の佇まいを再現した敷島館は、存在感がありました。外観からは古き良き“こんぴらさんの風情”が漂っています。
 
 
こんぴらさん石段のすぐ近くにある虎屋は、約400年前に創業した老舗旅館の帳場を利用した店です。かつては昭和天皇や皇室御用達の宿で、2階高欄の彫刻は手が込んでいて、いかにも歴史と風格を感じさせる佇まいです。

<宿泊したホテル>
   
大江戸温泉物語レオマの森  ビュッフェ会場  部屋から見た夜景 

(2022.4.24撮影)
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