常神半島
 常神半島は、三方五湖のあたりから若狭湾に突き出た半島です。日本海の美しさと新鮮な海の幸で観光スポットになっています。常神半島の名前は神功皇后を祀る常神社が由来です。若狭湾国定公園の一部をなしていて、辺り一帯は海域公園になっています。
<三方海域公園>
常神半島に囲まれた世久見湾や食見地区などの地域は、あまり河川も流れ込んでいないため透明度が高く海水浴場としても人気です。特に海水の透明度が高く、海中景観が優れていることから、海域公園地区に指定されています。三方海域公園の特徴は、暖かい海域と冷たい海域の生き物が共存していることです。対馬暖流の影響と北陸特有の寒さが混ざり合うことで、北限・南限の生き物を見ることができる珍しいエリアとなっています。 
 
 
この海域沿岸は、リアス海岸が発達しており、島や岩礁があちこちに見られるほか、海底の地形も複雑です。対馬海流と沿岸流の影響を受けて潮の流れは穏やかで、また大きな川も流れ込まないため、透明度が非常に高くなっています。
 
 
夏にはグラスボートが運航されます。ボートの底面はガラス張りになっており、寒暖の両海域の生き物が同じ場所で生息する様子を観察することができます。この海域は波も穏やかで透明度は25メートルもあるので、幻想的な海の世界を楽しめます。  
 
 

<漁村常神>
常神半島の最先端に人口200人足らずの小さな漁村常神があります。 41戸の内25軒の民宿があります。前に海、山を背に漁業に観光にと元気に頑張っている漁村です。先人から受け継がれてきた定置網漁は春3月から11月末まで毎朝漁に出ています。
 
 
定置網でとれた小魚を干物にしていました。 干物を作っているおばちゃんに声をかけて出来たて天日干しの干物をおみやげに買いました。
 
 
民宿が連なっていました。常神半島の民宿には、新鮮な海の幸を求めて、冬場も多くの人が訪れます。この干してある干物も市場に出すのではなく、食事に訪れたお客さん用です。

<常神の大ソテツ>
常神の大ソテツは、樹齢1300年以上のソテツの巨木で、根元から樹高4.5〜6.5メートルの支幹5本と、樹高1.5〜3.0メートルの支幹8本に分かれ、その全幹の周囲は5.2メートルあります。国の天然記念物で、民家の庭にあります。自生したものではなくインド人が漂着して植えたものであると伝えられています。
 
 
(2019.11.7撮影)
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