桜島

  桜島は、大隈半島、薩摩半島に囲まれた錦江湾の半島であり、大隅半島と陸続きとなっています。御岳と呼ばれる活火山によって形成され、頻繁に噴火を繰り返してきた歴史を持ち、2010年現在も活発に噴火を続けています。

<2010年12月の桜島>

錦江湾に浮かぶ桜島は、鹿児島のシンボルといわれています。高さ1,117ⅿ(北岳・御岳)、面積約80km²、周囲約52kmです。
指宿からの帰り道にバスから見た桜島です 。見る角度によって形が変わります。  
桜島は約26,000年前に誕生し、17回の大噴火を繰り返してきました。以前はその名の通り「島」でしたが、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられ、大隅半島の一部となりました。 
 
城山展望台から見た桜島  西郷隆盛銅像 
城山展望台は、標高107mにあり、鹿児島市街地と錦江湾、桜島が望める絶好の撮影スポットです。明治10年の西南戦争の最後の激戦地となったため、西郷洞窟や西郷終焉の地など、周辺には西南戦争にまつわる史跡が多く存在します。
(2010.12.24撮影)
<2015年5月の桜島>
2010年に桜島を展望したときは噴煙も目立たず、静かな桜島でしたが、2015年は、噴煙を上空に上げている活発な桜島を見ました。 
桜島は、毎日のように小規模な噴火を繰り返しています。時には、ゴォーという鳴動や爆発音が聞こえることもあります。 
単体の山のように見えますが、複合火山です。桜島の大部分を構成する御岳は南北に並ぶ北岳、中岳、南岳から成り、山腹に多くの側火山があります。これらを総称して御岳と呼ばれています。最高峰の北岳の標高は1117メートルです。
 
時々 上空4000mや5000mに達する噴煙を伴う噴火が起きます。噴火で灰が降れば生活に影響大で、外に干した洗濯物や車、着ている洋服までもが灰まみれになることがあります。
 
噴煙が上がる噴火や震動や噴石を伴う爆発的噴火が数多く繰り返されています。そのため、ちょっとやそっとの噴火では鹿児島の人は動じません。鹿児島市の人口は約60万人ですが、これほどの規模の都市が、噴火活動を続ける火山の間近にあることは世界的にも珍しいということです。 

(2015,5,21撮影)
HOME