別府地獄巡り

  別府鉄輪・亀川の地獄地帯は、1,000年以上前から噴気・熱泥・熱湯などが噴出し近寄る事もできない土地であったことから「地獄」と呼ばれるようになりました。別府にはさまざまな地獄がありますが、「海地獄」「鬼石坊主地獄」「かまど地獄」「鬼山地獄」「白池地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」の7つを巡るコースのこと特に「別府地獄めぐり」と言います。

血の池地獄

血の池地獄は日本で一番古い天然の地獄で、「赤い熱泥の池」です。 地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まっています。 
    
 
    
 


龍巻地獄

龍巻地獄は、30-40分間隔で噴出する間欠泉です。アメリカ・イエローストーン等の間欠泉と比べて噴出間隔が短いことが特徴です。気圧の高い地下深くで熱せられた湯は摂氏150度にも達しますが、噴出直後に減圧によって気化し100度以下になります。約50m噴出する力があるとされ、観光客の危険防止のために噴出孔の上部や側部には石の天井や壁が設けられています。 
   
噴出前はこの状態です。   熱水が急に勢いよく吹き出てきます。 
    
 

かまど地獄
泉温98度の温泉が噴気とともに湧出しています。氏神の竈門八幡宮の大祭に、 地獄の噴気で御供飯を炊いていたことがその名の由来です。かまど地獄は1丁目~6丁目までさまざまな湯の池があります。 
    
 
    
 
煙の粒子を核として、周りに水蒸気がくっつき、湯煙が舞い上がるのが見える実験を見せてくれます。

鬼山地獄
鬼山地獄は、別名「ワニ地獄」とも呼ばれています。大正12年に日本で初めて温泉熱を利用し、ワニ飼育を開始しました。 現在、クロコダイル、アリゲーターなど、約80頭のワニを飼育しています。 
    
 
急にワニたちが暴れ出すことがあり、驚きました。   
    
 

白池地獄
白池地獄は、青みを帯びた白色をした池が、落ち着いた雰囲気の和風庭園の中にあります。噴出時は透明な湯が、池に落ちた際、温度と圧力の低下により青白く変化したものです。
    
 

海地獄
海地獄は、1200年ほど前に鶴見岳の爆発によって誕生したとされます。硫酸鉄によってコバルトブルーの一見涼しげな色をしていますが、その温度は98度で、泉脈までの深さは200mにも達します。園内では、温泉熱を利用してアマゾン地方原産のオオオニバスや熱帯性睡蓮を栽培しています。
    
 
    
 
    
 

鬼石坊主地獄
 灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ている事から「鬼石坊主地獄」と呼ばれています。
    
 
    
 

(2020.11.10撮影)
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