青島

  青島は日南海岸国定公園の日向灘に浮かぶ周囲約1.5キロの小さな島です。青島周辺は鬼の洗濯岩と言われる波状岩を従え、島内はビロウなどの亜熱帯植物が生い茂っています。橋でつながっていますが潮が引いている時は橋を渡らずに浜を歩いて渡ることもできます。青島には青島神社があります。
弥生橋で青島と青島海岸は結ばれています。
島全体が青島神社の境内とも言われる青島の中央に社があり、島にかかる弥生橋を渡って参拝することができます。 
 
 
昔はこの島は、霊地として一般の方の入島は禁止され、藩の島奉行と神職だけが入島を許されていました。
 
 
青島の周りには「鬼の洗濯板」と呼ばれる珍しい波状岩が広がっています。正式には「隆起海床と奇形波蝕痕」で、青島の周囲と日南海岸の海岸線に見られます。
干潮時には海岸線に沿って沖合100mに及ぶ自然の不思議を思わせる岩肌が出現し、見事な景観を楽しむ事ができます。  
 
弥生橋を渡り大鳥居を過ぎると「海幸彦・山幸彦」神話で知られる青島神社があります。 
 
 
青島神社    
島の中央に鎮座するのが青島神社。山幸彦・海幸彦の神話に登場する山幸彦ことヒコホホデミノミコトと、その妻トヨタマヒメなどが祀られています。 
 
元宮   
「祈りの古道」を通った先にはビロウ樹に囲まれた元宮があり、弥生時代頃から祭祀が行われていたと伝わります。 
 
鬼の洗濯岩(波状岩)   
鬼の洗濯岩は、大昔に海面下にあった岩が地質変動によって水面上に現れ、波や海水に浸食されて現在のような形が出来上がりました。 
 
 
 
山幸彦と豊玉姫  青島亜熱帯植物園 
青島亜熱帯植物園は1965年に開設されました。青島には、200種あまりの亜熱帯性植物が群生していますが、1955年頃に盗採や火災が頻繁に発生したため、植物保護の対策の一つとして設置されました。

(2010,12,25撮影)
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