狸谷山不動院

  狸谷山不動院は、1718年木食正禅養阿上人により創建されました。狸谷霊山斜面の神秘に包まれた洞窟内に、眼力鋭い石像不動明王が安置されています。また1604年、剣豪 宮本武蔵が滝に打たれて修行を続けた場所でもあります。「タヌキダニのお不動さん」の名で親しまれ、交通安全・厄よけ・ガン封じ祈願で知られる修験道の寺です。 
本堂 
本堂は山の斜面にせり出すように建っています。参道250段の階段を上った先に見える岩盤斜面の懸崖造り(けんがいづくり)の本堂は、中には不動明王が安置されています。 清水寺の舞台に似ていて下から見上げるとその迫力と美しさに圧倒されます。懸崖造りとは、崖などの高低差の大きい土地の斜面に長い柱などで床を固定して建てる建築様式で、清水寺本堂が有名ですが、こんな山の中に清水の舞台のような本堂があるというのに驚きました。 
「狸谷山」の名の通り境内にはたくさんの狸の置物があり、その数は300体以上です。全て参拝者が置いていったものです。「タヌキ~他抜き~他を抜く」ということから、商売繁盛や芸事上達の祈願に芸能人やスポーツ選手も多く参拝に訪れます。
本堂へは入口から250段の階段を登ります。 
奉納鳥居と白龍弁財天
石鳥居をくぐるとすぐに、奉納された14本の赤い鳥居がずらりと千本鳥居状に並んでいます。白龍弁財天は、1718年、木食上人参籠修行のみぎり、「一切衆生の苦難、恐怖を除き、財宝、福利を与え給え」との誓いをもとに奉安したものです。崇敬する信者も大変多く、功徳甚大にして人力を超えた利益、資具、資産をそなえています。 
 
弘法大師 光明殿   
光明殿は弘法大師を祀る大師堂です。
光明殿の周囲には四国八十八ヶ所霊場のお砂踏があり遍路の功徳がいただけます。 
 
七福神   
 
  御神木 
お迎え大師
階段途中で参拝者をお迎えする弘法大師像です。全国を行脚したお大師さんに倣い足腰の健康を願います。「健脚わらじ」を奉納していく信者も多くいます。 
本堂
 1718年に木食正禅養阿上人が、狸谷霊山北側斜面の洞窟に石像不動明王を安置しました。その本尊不動明王を囲むため、現在の懸崖造りの本堂を昭和61年に建立しました。洞の神秘に包まれた願力鋭い不動明王のご尊顔を遥拝できます。
本堂内陣と 不動明王像
木食行を体得するために高野山に上った木食正禅朋厚〈後に木食養阿上人(1687~1763)は、1718年、自らの修行地として樹木鬱蒼とした京洛北・一乗寺狸谷の地に高さ深さ共に二丈からなる洞窟(現本堂洞窟内陣)に入山し、その洞窟内に身の丈五尺の石像「狸谷不動明王」を安置しました。本堂は懸崖造り(舞台造り)で、その洞窟は現在本堂の内陣になっています。 
不動明王像 
薄暗い本堂内陣の石窟に安置されている不動明王像は、異様な空気感をもっていて迫力があります。 
 
宮本武蔵修行の滝   
1605年、時の剣豪武蔵が吉岡清十郎一門数十人を迎えて山麓「下り松」で決闘に臨むに当たり、この滝にうたれ、修行の末、ついに不動尊の右手に持する降魔の利剣の極意を感得したといわれています。敵への憎悪ではなく、己の恐怖、煩悩に打ち克った事を悟ったのです。自信を得た武蔵は悠然と山を下り吉岡一門を一撃のもとに倒しました。現在、滝行はできませんが己の煩悩を洗い浄める滝です。身・口・意を浄化して不動の活力を授かろうとする信者は絶えません。 

(2025.12.8撮影)

HOME

白龍弁財天