青蓮院

 青蓮院は、平安時代、天台宗を興した伝教大師最澄が、比叡山延暦寺を開山時に建てた僧侶の住坊のひとつ”青蓮坊”が発祥とされています。代々著名な僧侶が門主となり、由緒ある格式の高い門跡寺院となり、天台宗の京都五箇室門跡寺院の一つです。青蓮院は、1788年の大火により御所が炎上した際、後桜町上皇は御所として青蓮院に避難されたことから粟田御所ともよばれています。

<秋のライトアップ>

青蓮院は御本尊の不動明王が炎の光を背負っており、光と大変関係の深い寺院です。夜のライトアップは、大小1,000の照明器具が庭園内の木々や竹林、苔の庭などの境内を余すところなく照らしだします。  
 
 
 
 
光そのものである本尊の熾盛光如来とその化身である不動明王にちなみ、青を基調とした光で包まれるライトアップが見事です。
   
長屋門    孝明天皇の輿 
 
 
 
 
境内には相阿弥作・築山泉水庭と小堀遠州作・霧島の庭が配され、紅葉の美しさは格別です。 
 
 
 
 
夜はライトアップされ、見どころの苔庭は一面の星空のように瞬きます。宸殿は、徳川家康の孫である東福門院(後水尾天皇女御)の御所を移転したものです。
   
青蓮院には5本の大楠があります。樹齢約800年で、天然記念物になっています。  
(2018.11.25撮影)