旧三井家下鴨別邸
旧三井家下鴨別邸は世界遺産である下鴨神社・糺の森の南側で、高野川と鴨川（賀茂川）の合流点の北岸にあります。この地一帯は1898年（明治31年）に三井家が購入し、三井家の祖霊社「顕名霊社」が遷座された地です。1880年（明治13年）に建設された三井家木屋町別邸を1925年（大正14年）に主屋としてこの地に移され、玄関棟などが増築され、現在の旧三井家下鴨別邸となりました。
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| 庭から見た主屋 |
| 主屋は三井家の木屋町別邸から移築された建物です。南側に設けた庭園に面して建ち、庭園と一体となった開放的な作りです。3階には望楼が設けられ、東山の眺望を楽しみ、また庭園からの景観的なポイントにもなっています。 |
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| 左が玄関棟、右が主屋 |
| 主屋は1880年（明治13年）に豪商・三井家の木屋町別邸の主屋として建設され、1925年（大正14年）に現在の場所に移築され、玄関棟が増築されました。玄関棟は主屋西側に位置し、木造平屋です。西面中央に車寄せ都市器台を備える表玄関、その北側に応接間、南側に広間を配します。主屋とは南北2つの廊下で繋がり、その間に中庭があります。 |
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| 茶室 | 内玄関 |
| 茶室は三井家が敷地を購入する以前に建っていた邸宅の一部を改修したもので、幕末期以前に遡る建物です。庭園に面して3畳次の間が付いた4畳半の開放的な広間を配置します。三畳次の間は梅鉢型窓（北）と丸窓（南）を相対する構成です。 |
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| 主屋座敷 |
| 主屋座敷は南に広がる庭園と一体となった開放的な造りです。 |
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| 主屋南庭 |
| 庭園は主屋の南側に作庭されています。庭園には瓢箪型の池が造られ、泉川から水が引かれ、燈籠・手水鉢・巨石・石橋などが配されています。 |
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| 玄関棟 |
| 玄関棟は1925年（大正14年）に移築した主屋の玄関部分として増築されました。玄関棟は入母屋造の桟瓦葺で和風意匠を基調とし、天井が高くなっています。 |
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| 左が主屋、右が茶室 |
| 建物の前面には、苔地の庭が広がり、その南に泉川から水を取り入れた滝流れを持つひょうたん型の池が作られています。池には石橋が架けられ、その南には芝を張った築山に灯籠や巨大な鞍馬石の景石が置かれ、周囲に園路が巡っています。 |
