壬生寺

 壬生寺は991年に快賢僧都によって創建されました。本尊は延命地蔵菩薩で、地蔵信仰とともに、厄除・開運の寺として庶民の信仰を集めました。2月の厄除け節分会は、約900年もの歴史をもつ行事です。また、幕末に活躍した新選組ゆかりの寺としても知られ、境内の壬生塚には隊士の墓塔を祀っています。 
表門 
境内には、洛陽観音霊場第二十八番札所である塔頭の中院や、壬生狂言の舞台である大念仏堂(重要文化財)、千体の石仏を安置した千体仏塔など9棟の堂宇があります。 
 
一夜天神堂 
 
本堂  三福川稲荷 
一夜天神堂は、中央に一夜天神、向かって右に金毘羅大権現、左には壬生寺の鎮守である六所明神が祀られています。一夜天神の名はその昔、天神・菅原道真が流罪になった時に、この壬生の地を訪れ一夜をあかしたという故事に由来し、学業上達のご利益を伝えています。 
本堂 
昭和37年(1962)、本堂を全焼し本尊地蔵菩薩像を含む多数の寺宝を失いました。しかし新しい本尊延命地蔵菩薩立像が、律宗総本山唐招提寺から移されて、昭和45年(1970)に本堂の落慶法要が行われました。 
 
 
千体仏塔   
千体仏塔は1989年に建立された塔で、京都市内の地下鉄工事の際に出土した1,000体の石仏を安置しています。室町時代からの阿弥陀如来像や地蔵菩薩像など1,000体が、ミャンマーのパゴダに似て円錐形に安置されています。 
   
 
弁天堂  中院 
中院は壬生寺に唯一残こる塔頭です。本尊の十一面観音菩薩(鎌倉時代作)は、福寿無量のご利益があり健康長寿に霊験あらたかな観音です。 
 
阿弥陀堂 
阿弥陀堂は平成14年(2002)に再建されました。阿弥陀如来三尊像(阿弥陀、観音、勢至)が安置されています。阿弥陀堂の奥に、壬生塚(新選組隊士墓所)があります。また地階は壬生寺歴史資料室であり、寺宝や新選組の関連資料が展示されています。 
 
水掛地蔵堂  水掛地蔵 
水掛地蔵堂には江戸時代中期の作である地蔵菩薩(石仏)が祀られています。水を掛けて祈ると一つの願いが叶うと言われています。 

<新撰組の屯所>

壬生寺周辺は、新撰組のゆかりの地としても有名です。新選組が京都に滞在した約5年に屯所(本拠地)は4か所ありました。当初は二条城に近い壬生村を屯所とし、組織の拡大にともなって、南へと移動していきました。最初の屯所は、新選組がまだ壬生浪士組と名乗っていた頃の八木源之丞邸です。 2番目の屯所は、前川荘司邸です。隊士が増えたため、八木邸が手狭となり、隣の屋敷を屯所として利用するようになりました。
新撰組壬生屯所跡旧前川邸 
1863年から約2年間、壬生の前川荘司邸は、新選組の屯所となりました。前川邸の屋敷の総坪数は443坪、家は平屋建てで、建坪が273坪ありました。部屋は12間あり、146畳という広い家でした。 


(2025,11,3撮影)

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