広隆寺

  広隆寺は法隆寺、四天王寺などと共に聖徳太子によって創建されたと伝わる七大寺の一つで、603年に建てられました。多くの大陸文化をもたらし日本の産業発達を促した渡来系豪族 秦氏(はたし)出身の秦河勝が、聖徳太子から賜った仏像を祀るお堂を建立したのが始まりといわれています。1400年以上の歴史をもつ京都最古の寺院です。818年の火災で焼失後、秦氏の末裔で弘法大師に師事した道昌によって再興されました。。  
 
楼門  弥勒菩薩半跏思惟像(ポストカードより) 
楼門は1702年に建立されたと言われています。楼門には室町時代に造仏された仁王像を安置しています。広隆寺は、国宝第一号に指定された弥勒菩薩像(弥勒菩薩半跏思惟像)で有名です。
 
霊宝殿  弥勒菩薩半跏思惟像(ポストカードより)  
霊宝殿では弥勒菩薩半跏思惟像の穏やかな表情を間近で拝むことができます。広隆寺は幾度かの火災にあっているものの、貴重な仏像は運び出されて奇跡的に焼失を免れています。特に創建当時に本尊として祀られた「弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)」は歴史教科書などに必ず掲載されている有名な仏像です。
 
 
霊宝殿は弥勒菩薩像2体(国宝)・仏像などの文化財を収蔵・展示しています。 
 
太秦殿 
 
霊宝殿前  地蔵堂 
地蔵堂は平安時代後期に造仏され、腹帯地蔵とも言われる像高約275.8センチの地蔵菩薩坐像を安置しています。地蔵菩薩坐像は空海作とも言われています。地蔵菩薩坐像(腹帯地蔵)には妊婦の産の苦しみを引き受け、安産のご利益があると言われています。 
上宮王院太子殿 
 上宮王院太子殿は広隆寺の本堂です。上宮王院太子殿は厨子に本尊・聖徳太子立像を安置しています。
 
上宮王院太子殿 
 
薬師堂 
 
講堂  薬師堂内 
講堂は朱塗りであることから赤堂と言われています。講堂はかつて金堂とも言われていました。 1565年以降に度々補修されました。講堂は京都市内に残る平安建築のひとつで、京洛で最古の建物と言われています。

(2024.3.4撮影)
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