清水寺2022ライトアップ

  清水寺は京都でも有数の紅葉の名所です。本堂の舞台や三重塔などを紅葉とともに楽しむことができます。ライトアップされることによって、紅葉の美しさが引き立ちより幻想的になります。約1,000本あると言われている紅葉の紅とライトアップによるオレンジのグラデーションは、まさに圧巻の光景です。ライトアップの際に清水寺から放たれる一筋の青い光は観音様の慈悲を表したもの。京都の夜空を照らし、古都ならではの街並みをより一層輝かせます。  
清水寺の正門である仁王門は朱色に輝く丹塗りの門で、重要文化財に指定されています。応仁の乱で焼失したものの16世紀初めに再建されました。2003年には解体修理が行われ、再建当時の美しい朱色を取り戻しました。仁王門がライトアップされることで、さらに朱色の輝きが引き立ちます。春には梅、秋には紅葉が仁王門の近くに咲き、ライトアップの美しさとともに堪能することができます。 
西門のすぐ裏手にそびえる三重塔は、高さ約31mで、国内最大級の高さを誇ります。京都の街からも眺めることのできる清水寺のシンボル的な存在です。美しく朱色に輝く三重塔は、重要文化財に指定されています。 
音羽山の断崖に位置する清水寺の本堂は、伝統的な木造建築で、国宝に指定されています。本堂の前に張り出されているのが、清水寺で最も有名な桧舞台で、「清水の舞台」としても広く知れ渡っています。 
 
清水の舞台を支える柱  池に三重塔が映っていました。 
清水の舞台(本堂)は1633年に江戸幕府3代将軍・徳川家光の寄進によって再建されました。清水の舞台は最長約12メートルの柱など139本のケヤキの木を釘を1本も使わない地獄止めにより、組み上げられています。清水の舞台は高さ約13メートル・正面約18メートル・側面約10メートルです。本堂・清水の舞台が崖の斜面にせり出すようにして建立されている理由は観音菩薩が八角の形状をし、険しい補陀落山に降り立つという仏典「観音経」に由来しています。  
高くそびえる三重塔がライトアップによって際立ち、京都の空に浮かび上がる光景が目にできました。 
 
ライトアップで本堂が夜空にくっきりと浮かび、その存在感が増します。清水寺の本堂や舞台を見るだけでなく、舞台から京都の街の夜景を眺望することができます。煌めく京都の街並みを一望できるのも、清水寺がライトアップされる時だけの特権です。 
清水の舞台から見下ろす紅葉も素晴らしいのですが、本堂と三重塔を一緒に眺めると、まるで赤い海に清水寺が浮かんでいるかのように見え、感動的です。 
(2022.11.24撮影)

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