京都トレイル北山西部コース2(源光庵~上ノ水峠~高雄)

  京都一周トレイルの北山西部コースは、二ノ瀬から清滝までの全長19.3kmのトレイルですが、二ノ瀬から鷹峯の源光庵までは2021年に、高雄から清滝までは2017年にすでに歩きました。今回は残りの源光庵から高雄までを歩きました。
  そして、京都一周トレイルは伏見桃山から苔寺までの全長約84kmのコースですが、今回はその最終回となりました。 京都一周トレイル踏破の記念の回となりました。
秋の松茸シーズンは京見峠から上ノ水峠までは通行止めになるため、迂回路として鷹峯の源光庵から出発しました。北山工房までは、地元の方々がウォーキングに利用されて数名の方と出会いましたが、その後はトレイルを歩く人はなく、高雄までトレイルで出会った人は外国人1名のみでした。上ノ水峠で京見峠から続くトレイルコースに合流し、沢ノ池で昼食をとり、高雄まで行きました。

<源光庵~上ノ水峠>

源光庵を出発し、鷹峯の住宅街を抜け、急坂を下りて、谷あいの千束に行きました。そこからの道がわかりにくく、地元の人に尋ねても上ノ水峠までの道がよくわからず、迷いながら神屋川を目印に歩きました。 
  
 9月25日から11月10日までの松茸の収穫シーズン中、京見峠から上ノ水峠までは通行止めという看板があり、迂回路が示されていました。
 時折車の行き交う舗装道路を歩いて行きました。
  
紙屋川に沿って歩きました。紙屋川は王朝の時代、天皇の論旨に用いる紙を漉いたとも言われる川です。せせらぎを楽しみながら歩きました。
  
 北山工房 北山工房内部 
北山工房を見学させてもらいました。北山工房では家具を中心に、時計や額、カトラリー、アクセサリーを製作しています。

<上ノ水峠~沢の池>

  
北山工房を過ぎると山道になりました。台風で所々倒木もあり、歩きにくい箇所がありました。上ノ水峠で京見峠から続くトレイルコースに合流しました。上ノ水峠からは京都一周トレイルの案内標識があり、道に迷うことなく助かりました。
  
見事にまっすぐのびた北山杉の間を通っていきました。日差しの強い日でしたが、北山杉の木陰を歩くことができ快適でした。

<沢の池>

沢ノ池は、標高約375mにある灌漑用に造られた江戸時代の人工池です。昭和50年代までおもに右京区の田畑を潤すため使われていましたが、現在は市民の憩いの場となっています。
池の脇にある小道を歩いて行くと池畔に降りられる場所がありました。キャンプをすることができるようです。エメラルドグリーンの美しい池でした
 透き通った水面に山々が映り込み、時おり心地よい風が吹き、ゆっくりと自然を感じられるスポットです。


<沢の池~高雄>

 
 
ところどころ木々の間に展望が開け、京都市中が一望できました。 
 
道標84から先は深く道がえぐれた急勾配の下り坂になりました。約280mの標高差を下りましたが、場所によって木の根っこや岩が露出し、また粘土質の土が滑りやすい箇所もあり、要注意でした。
北山杉の木立が天に向かってまっすぐのびる美しい光景が見られました。京都市北西部では、約600年前の室町時代ごろから北山杉の生産が行われています。製品は「北山丸太と呼ばれ、磨き上げられた丸太の木のはだの美しさは独特の味わいがあります。
 
 
高雄に到着しました。高雄は紅葉の名所ですが、この日は10月だったので観光客も少なく静かでした。 

(2023.10.16撮影)
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