北野天満宮2024梅

  北野天満宮は、947年に創建された、全国に約1万2000社ある天神社・天満宮の総本社です。平安時代に学者・政治家として活躍した菅原道真公を御祭神とし、現在は学問の神様としての信仰が厚いため、多くの受験生らが参拝に訪れます。梅の名所としても知られ、訪れたときは、梅の花が見頃でとてもきれいでした。 
本殿 
国宝に指定されている本殿は、道真公をまつる本殿と拝殿のほか、石の間・楽の間がつながった八棟造(または権現造)という建築様式です。現存する建物は、1607年、豊臣秀頼によって建てられたもので、桃山時代の建築らしい華麗な装飾で、見事な美しさです。
 
一の鳥居   
今出川通りに面して建つ高さ11.4メートルの大鳥居は、木曽の花崗岩の一本柱で、大正10年に建立されました。上部に掲げられた扁額は高さ2.7メートル・幅2.4メートル、重量は563キログラムあります。
 
 
楼門   
楼門の上部に掛けられた額には、「文道大祖 風月本主」の文言が刻まれています。 
 
本殿前の御神木の飛梅   
 
牛像 
境内を歩くと、至るところでさまざまな「牛像」に出会います。これは道真が丑年に生まれ、墓所を決めたのが牛であったなど牛に関わる伝説が多く伝わり、“天神さんのお使い”とされてきました。通称“なで牛”と呼ばれ、頭を撫でると学業成就などの御利益があるといわれています。
 
裏の社 
北野天満宮の本殿の背面には「御后三柱」をまつる、もう一つの参拝スポットがあります。菅原道真と背中を合わせるように鎮座するのは、菅原家の先祖とされている天穂日命、祖父の菅原清公、父の菅原是善の3柱の神様です。
摂末社 
北野天満宮の境内には、本殿を囲むように50の摂社と末社が建ち並んでいます。 
宝物殿 
宝物殿は、昭和2年(1927年)に和風・洋風をおりまぜた当時としては最高の技術を駆使して建築されたものです。国宝北野天神縁起絵巻(承久本)をはじめ、重文 昌俊弁慶相騎図絵馬(長谷川等伯筆)、菅原道真愛用と伝えられる松風硯など、貴重な御神宝類・御奉納品が多数収蔵されています。
梅苑 
梅苑には菅原道真ゆかりの梅50種約1,500本があり、花の時期には約2万坪の境内一円で紅白の梅が咲き競います。 
 

(2024.3.4撮影)
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