比叡山2

比叡山延暦寺は、最澄上人が、理想の布教地を比叡山に求め、延暦7年(788年)に山上に庵を結び、「一乗止観院」としたのが始まりであると伝えられています。比叡山延暦寺は天台宗の総本山であり、比叡山頂から東側斜面にかけて、三塔十六谷三千坊と言われるほどの大寺です。三塔とは「東塔(とうどう)」、「西塔(さいとう)」、「横川(よかわ)」の各エリアを指しています。 

【横川】

横川は、慈覚大師円仁によって開かれ、源信、親鸞、日蓮、道元など、名僧たちが修行に入った地で、横川中堂を中心に聖域の雰囲気が漂っています。
    
 

横川中堂

横川中堂は、横川を開いた円仁が848年に根本観音堂として創建しました。
    
 
遣唐使船をモデルとした舞台造りで、船が浮かんでいるように見えます。    
   
 
横川の本堂である横川中堂  木造聖観音立像 
   

恵心院

恵心院は、恵心僧都がここに籠もり、仏堂修行と著述に専念し、「往生要集」を著し、浄土教の基礎を築きました。
    
 

元三大師堂

元三大師堂は、延暦寺中興の祖とされている慈恵大師良源(元三大師)の住居の跡を継いでいるといわれています。元三大師は角大師、豆大師として親しまれ、昔から鬼の姿になって魔除けの護符として全国に広められました。厄病神も追っ払った事から角大師の護符信仰が盛んになったと言われます。
    
 
   
  疫病神を追い払う角大師  元大師堂はおみくじ発祥の地です。 
    
 

【東塔地域】
 延暦寺発祥の地で、比叡山三塔十六谷の中心です。総本堂の根本中堂など重要な堂塔が集まっています。
    
鐘楼 
 
大講堂  文殊楼 

根本中堂大改修
根本中堂は、比叡山延暦寺の開祖である伝教大師最澄が、788年に一乗止観院という建物を立てたのが始まりとされています。その後、焼失の度に復興され、現在の建物は、信長の比叡山焼き討ちの後、徳川家光の命で建立されたもので、6代目となります。2020年に訪れると、 「平成の大改修」中で、建物全体が工事の覆いですっぽりと覆われていました。「昭和の大改修」から約60年ぶりの大改修で、10年がかりで2026年完成予定です。
    
 
改修中ですが、中に入ることができ、根本中堂の屋根の高さまで登ることができました。修学ステージが設けられ、銅板葺の本堂の屋根を真横から見たり、廻廊の屋根を真上から見下ろしたりすることができました。 
    
 
廻廊の屋根を見下ろしました。  
足場に設けられた修学ステージを歩いて見学しました。 
本堂の屋根を真横から見ました。   

峰道レストラン展望台
奥比叡ドライブウェイの峰道レストランには、琵琶湖を北から南まで一望できる展望台があります。琵琶湖の絶景を見ながら食事を楽しむことができます。 
 
 
琵琶湖の対岸と近江富士が見えました。   

登仙台
登仙台は、比叡山ドライブウェイ内にある絶景展望ポイントのひとつです。
南東方向に大津市街、南西方向に京都市街と、二つの景観が一度に楽しめます。 
 
南東方向に大津市街がよく見えました。  南西方向には京都市街が見えました。 
    
近江富士が見えました。 
 
琵琶湖大橋と沖島が見えました。  京都市街が見えました。 
(2020.9.28撮影)
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