京都府立植物園

  京都府立植物園は、日本で最初の公立植物園として、1924年(大正13年)に開園しました。1946年(昭和21年)から12年間は連合国軍に接収され閉園しましたが、1961年(昭和36年)に再開しました。 
春の京都府立植物園の主役「大枝垂桜」です。高さ14m、幅20mにも及ぶ大きな枝垂桜です。円山公園の祇園枝垂桜に由来し、推定樹齢は約50年を越えているということです。 
 
 
レンギョウと桜   
園内には観覧温室のほか、正門花壇、はす池、ばら園など20ほどのエリアがあり、面積240,000㎡ (24ヘクタール) の広大な敷地にテーマ別に約12000種類、約12万本の植物が植えられています。 
南側にある正門から入ると、真っ正面に見えるチューリップと桜が目にとまります。。ソメイヨシノは、温室前から桜林にかけてまとまって植えられています。
   
 
ブルビネラ フロリブンダ   
    
 
桜と赤いチューリップとのコントラストは春の植物園を代表する景色です。鮮やかな赤のチューリップが整然と咲き、思わずさすが植物園と叫びたくなります。
   
 
京都府立植物園には染井吉野・枝垂桜など約130種・約500本の桜の木が植えられ、染井吉野など約250本の桜の木がライトアップされます。桜は1ヶ月以上に渡って楽しむことができます。 
 
 
タチバナ   
半木神社南側のヤマザクラを「左近桜」と見立て、その向かい側に「右近の橘」として、日本の固有柑橘種であるタチバナが植えられています。
 
 
半木神社   
現在の植物園の敷地は、明治時代までは上賀茂神社の境外末社である半木神社]とその鎮守の森(半木の森)を中心とした田園地帯でした。1917年(大正6年)に植物園建設工事が始まりましたが、敷地内の半木の森は、古代の山城盆地の植生を残す貴重な自然林としてそのままの形で活用するよう設計され、半木神社も移転することなく園内に残されました。
   
 
  クロッカスがきれいに咲いていました。  
 
 
桜品種見本園の天城吉野   
桜品種見本園には桜の木が約100種栽培されています。天城吉野は大島桜を母、江戸彼岸を父として交配した桜です。そして、天城吉野と寒緋桜を交配させたのが陽光桜です。
   
 
春はサクラやチューリップ、初夏はアジサイやハナショウブ、夏はスイレンやヒマワリ、秋はコスモス、冬はサザンカやウメなど、四季を通して多くの花々が園内を彩ります。 
 


半木の道
半木の道は、京都府立植物園沿いの賀茂川東側堤防に800メートルほど続く小径です。春には八重紅しだれ桜が桜のトンネルのように咲き誇り、桜名所として有名です。
   
 
美しい八重紅しだれ桜の並木道です。京都はもちろん日本でも珍しい、枝垂れ桜だけが73本並んだ桜並木になっています。賀茂川の堤防上にある散策路で、花見と散歩を同時に楽しめます。
   
 

(2022.4.3撮影)
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