玉置神社

  玉置神社は大峰山脈の南端の標高1,076mの玉置山の山頂近くにあります。紀元前37年に第10代崇神天皇によって熊野本宮とともに創建されたと伝えられています。神武天皇東征のときこの地で兵を休め「十種神宝」の「玉」を鎮め(置き)武運を祈願したことから玉置(たまき)の名前がついたとされています。
 
駐車場からすぐに鳥居がありますが、そこから本殿まではかなり歩きます。 
 
 
  白山社 
玉置神社は、標高1000m付近にあるため、紅葉が早く進んでいました。 
 
山之神 
 
枕状溶岩 
玉置神社の参道の途中には、天然記念物の枕状溶岩があります。場所によっては枕状溶岩が重なり合った露頭が見られます。その様子が「玉木」あるいは「玉置(玉を重ねて置いた)」ように見えることから、山の名の由来となったともいわれています。 枕状溶岩は、海底火山の噴火により噴出した玄武岩質の溶岩が、海水により急速に冷却・固化したことによりできます。地質活動により、海底深くから玉置山山頂付近にまで隆起したのです。 
 
 
参道   
 
巨木が林立し、太陽が差す暖かい日だったにもかかわらず、涼しい参道でした。自然豊かな深い森の中の参道を15分ほど歩いて行きました。 
 
玉置神社は、古くから熊野から吉野に至る熊野・大峰修験の行場の一つとされてきました。平安時代には神仏混淆となり玉置三所権現または熊野三山の奥院と称せられ霊場として栄えました。  
 
大日堂社、神興殿
 
   社務所
社殿に到着しました。標高1000m付近にある社殿だけあって、森の中に凜とたたずむ姿は神聖さをかもし出していました。
 
 
社殿  
入母屋造り内陣に三社を奉祀しています。熊野三山の奥の院というだけあって、欅材の堂々たる社殿です。 
   
   
神代杉 夫婦杉  大杉 
玉置神社境内は 永らく聖域として伐採が禁じられていたため、温暖多雨の気候と土壌に恵まれ、樹齢3000年といわれる神代(じんだい)杉などの巨樹林が成立しました。境内で一番大きな杉は、大杉で、周囲11m、高さ約50m、天に向かって真っ直ぐに伸びています。
 
 
紅葉が始まり美しい景色でした。  三柱神社 
玉置神社の駐車場から見える山並みです。玉置神社は紀伊山地の尾根に走る修験者の道「大峯奥駈道」の山中にあります。
 
玉置神社は、「神様に呼ばれないとたどり着けない神社」と言われています。標高1000m付近にあるため、細い山道を曲がりくねりながらやっとたどり着きますが、駐車場からは絶景が広がります。 

<かつえ坂>

玉置神社から車で10分程の所に大峯奥駈道かつえ坂があります。世界遺産の碑と展望所があり、十津川の森北又を展望することができます。 
 
世界遺産の碑 
 
十津川の森北又の展望です。天皇山、西峰などが見えました。  
 
 
大峯奥駈道かつえ坂です。

<大塔郷土館>
旧大塔村(現五條市大塔町)の歴史と文化を正しく後世に伝えていくため、郷土の歴史や民俗資料を展示し、山村の食文化を実演・体感できる場所として建設されました。 
 
 
郷土館の前に立つ馬上像は、大塔村の名前の由来ともなった護良親王を偲び、郷土館のシンボルとして建立されたものです。 
     
萱葺き民家を再現した囲炉裏を囲んで、大塔の特産品を使った郷土料理を食べることができます。 

(2021.11.1~2撮影)
HOME