南紀白浜

  南紀白浜は、古くから名泉が湧きだす温泉の地として有名で、有馬、道後と並ぶ日本三古湯の一つです。数多くの景勝地があり、白砂と青い海が織りなす「白良浜」は、南国のリゾート地のように美しく訪れる人を魅了します

<三段壁>

三段壁は、南紀白浜の海に直立する長さ2km、高さ50mに及ぶ柱状節理の大岩壁です。断崖絶壁の名勝として知られていて、断崖には展望台があり、雄大な南紀の海景を見ることができます。
三段壁の名は、その昔、漁師たちが通りゆく船や魚の群れを見張った場所「見壇」に由来するといわれています。
 
自然の力によって階段状に削られた三段壁は、断崖と太平洋とのコントラストが迫力もあり美しさもありの絶景です。


<サドンロック>
サドンロックは、2018年の平成30年台風第21号の日本列島直撃後、崖の上に出現した長さ約4.2メートル、高さ約1.2メートルの岩です。その起源は不明ですが、台風による高波で海から押し上げられたか、崖の上に位置していた岩が風雨により転落・移動したと見られています。 
    
三段壁洞窟  サドンロック 

<口紅の碑>

許されぬ愛をはぐくんだ二人の愛を誓う言葉として口紅でかきつけられたものを、友人がその字をなぞって、岩にそのまま彫り込んだものです。 
 

<三段壁洞窟>

三段壁洞窟は、三段壁の地下36mに広がる海蝕洞で、源平合戦で知られる熊野水軍の舟隠し場の伝承が残る史跡でもあります。地上から洞内まで設置されているエレベーターを降りると、洞窟内部を観覧できます。200メートルに及ぶ洞窟の通路内には、史料に基づいて再現された番所小屋や日本一大きな弁才天、瀬戸鉛山鉱山採掘場跡があります。
    
 三段壁洞窟入口
 
三段壁洞窟までは、エレベータを利用して、海面近くの36m下まで下りました。かつては熊野水軍の舟隠し場であった海蝕洞窟を見ることができました。 
    
 
十像岩  獅子岩 
十像岩は、10の石像が見えるという珍し天然の岩です。中央に弁天様、それを囲むように様々な表情の像が9個、合計10個の石像ありました。 
    
 
三段壁洞窟の中からもサドンロックを見ることができました。台風前はなかった岩が、台風で運ばれてきたとは驚きです。 
    
 
洞窟の中に牟婁大辯才天を祀っている祠がありました。  
青銅の牟婁大辯才天は高さが3m、重さが3tの大きさで、両側には十六童子が安置されていました。 
    
 
瀬戸鉛山鉱山跡がありました。   
瀬戸鉛山鉱山は、鉄砲が伝来した戦国時代、銃弾の原料としての鉛の需要が高まったことを背景に開鉱されたと伝えらる鉱山です。戦前は三菱鉱業が坑道を新設、戦後も昭和31年昭和鉱業が亜鉛を採掘していましたが、昭和48年に坑道の入口をコンクリートで防いで完全廃鉱になっています。
    
 
熊野水軍番所小屋を見学しました。 
熊野水軍番所小屋は、熊野水軍の戦いで、待機・休憩していた小屋を史実に復元したものです。
    
荒々しい波が洞窟内に入り込んでとどろく波の音と、ごつごつした岩肌で迫力ある光景でした。 
    
 
潮吹き岩です。  漣痕(リップル)です。 
潮吹き岩は、対岸の岩盤下にある大きな空洞へ波が入り込み、その圧力で岩盤上部にあいた穴から潮を吹き上げます。漣痕(リップル)は、約1600万年前に波や潮流によって海底の砂や泥が動かされ地層の表面に作られたものです。


<スカイパーク>

白良浜方面と南紀白浜空港を結ぶ「白浜スカイロード」途中には、パノラマ展望を楽しめるスカイパークがあります。 
    
 
田辺湾が一望できました。  空港の滑走路が見えました。 


(2022.1.17撮影)
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