松阪

 松阪は江戸時代伊勢商人が活躍し商業の街として栄えた土地で歴史や文化の見どころが多く、日本三大和牛の一つ「松坂牛」は世界ブランドとして有名です。今も城跡や武家屋敷が残り、レトロな風情が町並みに漂います。

<松坂城跡>

松坂城は、標高38mの独立した丘陵、四五百森(よいほのもり)に築かれた平山城です。1588年、秀吉によって南伊勢約12万石を拝領し移封された蒲生氏郷が、夜を日に継いでわずか3年で完成させました。 
    
 
松阪城跡には見事な石垣が残っています。  二の丸跡
安土桃山時代、蒲生氏によって築城された豪華な松阪城の城跡は石垣だけが残る公園になり藤や桜の名所になっています 
   
  松坂城跡からの眺望  二の丸跡の藤の花 


<御城番屋敷>

御城番屋敷は、松阪御城番,40石取りの紀州藩士20人とその家族が住んだ組屋敷で,1863年に建築されました。 
   
 
御城番屋敷 
 
 

<商人の街松阪>
松坂城を築いた蒲生氏郷は、城下の整備にも力を注ぎ、楽市楽座の開設や、伊勢街道を城の近くに引き寄せるなどして、商業の振興を図りました。江戸時代になると、「伊勢国」松阪はお伊勢参りの旅人が行き交う街道沿いの宿場町として、また商人の町として大きく発展しました。 
    
 
松阪商人の館…江戸で紙や木綿を手びろく商いしていた豪商,小津清左衛門の邸宅跡。
    
 
魚町の古い街並み 長谷川邸 
長谷川邸は、江戸時代,木綿問屋「丹波屋」を営んでいた「江戸持ち商人」の家です。 

<本居宣長と松阪>

本居宣長は伊勢松阪の木綿問屋小津家に生まれました。22歳で家業を継ぎますが,1757年に医業を開業,1763年賀茂真淵の門人となり、国学者として多くの業績を残しました。主な学問業績は,『古事記』と『源氏物語』の研究で,『古事記』については, 著名な『古事記伝』44巻44冊が成果として有名です。 

  
 
 
本居宣長旧宅(鈴屋) 
 本居宣長旧宅(鈴屋)は、本居宣長が12歳のときから亡くなるまで住んだところです。宣長は,この家で医者としての仕事をし,古典の講義をしたり,歌会を開いたりしました。二階の書斎は,宣長が53歳のとき,物置を改造して設けたもので,床の間の柱に掛鈴を下げていたことから「鈴屋」と呼ばれています。
    
まどいのやかた見庵 
 
三井家発祥地 本居宣長旧宅跡
     
本居宣長記念館  本居宣長  本居宣長ノ宮 
    
 
新上屋跡 松阪市立歴史民俗資料館
本居宣長が,江戸の国学者賀茂真淵と会った旅宿が新上屋です。宣長に,真淵は学問の心得を説きました。松阪市立歴史民俗資料館は、もともとは1912年に飯南郡図書館として建てられた建物です。
    
桜松閣 
 
隠居丸跡 赤壁校舎
赤壁校舎は、旧三重県立工業学校の製図室として明治41年(1908)年3月に竣工されたもので,現存する唯一の赤壁校舎です。

(2005.4.23撮影)
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