熊野古道 伊勢路 〜ツヅラト峠その1

  ツヅラとは九十九折のことで,カーブが連続します。伊勢と紀伊の国境であった峠です。木立の中に石畳が現れ,野面乱層積の石垣もよく保存されています。伊勢から熊野へ向かう旅人は,この峠に立ってはじめて熊野の海を目にしました。
 
梅ヶ谷駅を降りて歩き始めました。売店も自動販売機もなく,飲食物を持参しなかったことを後悔しました。  
   
田んぼのあぜ道に咲く花と蝶を眺めながら歩きました。  
    
 
ツヅラト峠登り口の石柱がありました。ここから古道に入ります。せせらぎの心地よい音を聞きながら、間伐されて手入れされた杉を見ながら古道を歩きました。
   
 
標高約350mの見晴らし台に到着すると、太陽の光を浴びてきらきらと輝く熊野灘、紀北町の町並みや田畑を望む景色は最高でした。爽やかな秋晴れの中、とっても清々しい気分でした。
 
 
ツヅラト峠(357m)到着です。   
    
 
峠からの眺めはすばらしい。眼下に広がるのは紀伊長島町,赤羽川河口一帯です。
野面乱層積という工法で坂の側面は、自然石で石垣を築きがっちり固められています。
 
石畳が残る古道が続き、趣がありました。
 
約300mにわたって階段状の石畳が続きます。  
   
  棚田跡がありました。 

(2007.10.6撮影)
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