大王崎

 「伊勢の神前、国崎の鎧、波切大王がなけりゃよい」と船乗たちに恐れられた大王崎は、志摩半島の東南端にあり、遠州灘と熊野灘の荒波を二分するように突出した海の難所として知られていたところです。 
 断崖に立つ白亜の灯台や古くからの漁村の街並、狭い石畳の坂道など、絶好の画材を提供しているため、昔から多くの絵かきが大王崎に訪れています。

大王埼灯台

大王埼灯台は、熊野灘、遠州灘の境目を表す灯台で昭和2年に当時としては最先端の灯台として建てられました。 
 
階段を上って灯台頂上まで上ることができます。 
灯台頂上から志摩半島と太平洋、そして神島など遠方の島を望むことができます。
 
眼下に大王の町並みを見下ろせます。 
 
 
白亜の美しい灯台です。   
    
 
海岸段丘の景勝地です。   
    
 
階段状に発達した絶壁に打ち付ける波しぶきは、力強く迫力満点です。  

波切九鬼城址(八幡さん公園)
波切城は、南北朝時代、この地を支配していた土豪の川面氏により海岸段丘を天然の要害として創築されましたが、九鬼隆良に貞治年間(1362~68年)に制圧されました。六代目九鬼嘉隆が志摩国全域を支配し、1594年に鳥羽城を築城するまで九鬼氏の根拠地でした。九鬼水軍は、戦国時代に志摩国を本拠地にした九鬼氏が率いる強力な水軍でした。
 波切九鬼城址は、八幡さん公園として大王埼灯台の展望スポットになっています。
    
 
公園の中に絵かき銅像があり、銅像が見つめる先にあるのが大王埼灯台です。 
   
 
白亜の灯台が空と海の青と相まって素晴らしい景色を作り出しています。   
   
大王埼灯台への道には真珠をはじめとする土産物店が並んでいます。  

宝門の浜
八幡さん公園のある城山の西側一体が宝門の浜です。ここからの景色は多くの画家の題材になってきました。
 
 

波切漁港
波切漁港は三重県有数の漁業拠点として名高い大型港です。水深があって潮通しもいいためアオリイカはもちろん、いろいろな魚を釣ることができます。 
 
 
 
 

ダンダラボッチ公園
ダンダラボッチ公園には、ダンダラボッチの足跡を復元した岩があります。ダンダラボッチとは、この地方一帯に語り継がれている伝説上の大男です。この大男が里人に悪さをして困っていましたが、大わらじを作って見せたところ、自分より大きい人間がいると勘違いして、逃げ出したという話です。 
   


仙遊寺

仙遊寺は、戦国時代の1542年、九鬼家3代九鬼隆次の死去に伴い4代九鬼泰隆が菩提を弔うため創建されました。波切九鬼城は、九鬼水軍の本拠地の1つだった場所であり、仙遊寺は九鬼家の菩提寺として庇護されました。
    
 
    
 
九鬼氏初代(九鬼隆良)より五代(九鬼定隆)にいたる五基の五輪石塔があります。  
 
 
トビが電柱の上にとまっていました。   
(2020.10.11撮影)
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