身延山久遠寺2021

  身延山久遠寺は、日蓮宗の総本山です。鎌倉時代の1274年に日蓮聖人によって開かれました。身延山の山麓の標高400m付近に身延山久遠寺があり、標高1,153m山頂に奥之院思親閣があります。 

<身延山ロープウェイ>

身延山ロープウェイは、全長1,665mを約7分で、山麓久遠寺駅と山頂奥之院駅とを結びます。高低差は関東一の763mを誇る三線交走式ロープウェイです。
 
 
2021年に新型のパノラマビューゴンドラが導入されました。新型ゴンドラは身延山久遠寺の内野日総法主によって「知恩号(1号車)」「報恩号(2号車)」と命名され、1号車には魔除けの意味を持つ朱色、2号車には神秘を意味する藍色が使われています。 
 


<身延山>

身延山は山梨県にある標高1,153mの山です。日蓮宗総本山久遠寺の山号でもあり、日本仏教三大霊山の一つという別名としてもよく用いられます。身延山の参拝客のほか、頂上からの眺望がよいため観光客も多く訪れます。 
標高1,153mの身延山山頂には、山頂奥之院駅に隣接する東側展望台、東コース登山道の起点にある南側展望台、そして、徒歩3分の遊歩道の先にある北側展望台の三つの展望台があります。東に富士山・天子山塊・富士川・身延の町並み、南に駿河湾・伊豆半島、西に安倍山系・七面山、北に早川渓谷・南アルプス・八ヶ岳連峰・甲府盆地・奥秩父山系の絶景の大パノラマをみることができます。 
 
八ヶ岳連峰が見えました。 
 
身延山山頂北側展望台からの眺望 間ノ岳、北岳が見えました。 
北側展望台からは、七面山・早川渓谷・南アルプス・八ヶ岳連峰、そして、奥秩父の山々を背にした甲府盆地へと続く大パノラマを望むことができます。北岳、間ノ岳をはじめとする南アルプス、主峰・赤岳をはじめとする八ヶ岳連峰を見ることができました。
 
 
東側展望台からは富士山を見ることができました。 

<奥之院思親閣>
奥之院思親閣は、身延山の山頂(標高1153メートル)にあります。日蓮聖人が身延在山の9年の間に、故郷のことを思い、西谷の草庵から道なき道を登り、父母を偲んで建立したと言われています。
 
   
仁王門 
   
仁王像   
 
千本杉 
 
思親閣祖師堂  七面山展望台 

<身延山久遠寺>
日蓮聖人は、当時疫病や天災が相次ぐ困難な世を生きる人々を「法華経」で救おうとし、布教活動を始めました。しかし3度に渡り幕府に意見をしたため、流罪など命に及ぶ法難に何度も遭いました。そんな苦難を乗り越えて生き延びた日蓮聖人は、甲斐源氏の子孫である南部実長氏の招きによってこの身延山に入りました。それから9年余りの間、身延山を出ることなく、ひたすらに法華経を読み、法華経の精神を受け継ぐ弟子の教育に励みました。
左が本堂、右が日蓮聖人の神霊を祀る堂閣である祖師堂
 
 
総門  三門 
 
御真骨堂 拝殿 
 
開基堂  御真骨堂
多宝塔形式の開基堂は、身延山の開基檀越南部(波木井)実長像を安置しています。御真骨堂は内部に日蓮聖人の遺骨を納める御真骨堂宝塔が置かれています。拝殿から廊下でつながっています。 
 
仏殿  
 
大鐘と五重塔   報恩閣 
 
駐車場から久遠寺本堂前まで無料の斜行エレベーターを利用することができます。無人ですが、エレベーターのようにボタン操作をすれば自動的に動きます。 
 
 
久遠寺の境内から山のきれいな紅葉が見えました。山中に見える赤い屋根は松樹庵です。 

(2021.11.16撮影)
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