群馬県立歴史博物館

群馬県立歴史博物館は、高崎市群馬の森内にある群馬県の歴史・文化を広める歴史博物館です。東国における古墳文化の中心であった群馬の魅力をアピールするために古墳関連の展示を積極的に行っています。国宝や国重文に指定された全国の埴輪59件のうち、4割近い22件が群馬県内の古墳から出土し、群馬県内で埴輪をもつ古墳は約2千基に上り、その数は日本一とも言われています。
    
 
<企画展示>
春の特別展示「新・すばらしき群馬のはにわ」が開催されていました。国重要文化財「上野塚廻り古墳群出土埴輪」をはじめとする、群馬県出土の埴輪が一堂に展示されていました。東京国立博物館所蔵から里帰りした群馬の埴輪8点も併せて公開されていました。
    
 
    
 
馬子と飾り馬  跪坐の男子 

<常設展示>
原始・古代・中世・近世・近現代にいたる群馬県の歴史や文化の特色について、実物資料を中心に模型・映像などを用いてわかりやすく、かつ楽しみながら学べるように工夫されていました。
    
 
国宝展示室には、国宝に指定された「群馬県綿貫観音山古墳出土品」が展示されていました。
   
 
中央が三人の巫女が並んで座っている三人童女  長持形石棺 

綿貫観音山古墳
観音山古墳は墳丘全長が97メートルの前方後円墳で、6世紀後半に造られたと推定されています。1967年から1968年にかけて群馬県教育委員会によって発掘調査がおこなわれました。観音山古墳の被葬者は、東国屈指の豪族であったと考えられます。 
2段築成で、後円部に対して前方部が若干大きく、後円部径は61メートル、前方部幅は63.2メートルです。
 
 
横穴式石室は盗掘されていなかったことから、非常に豪華な副葬品が確認されました。副葬品は中国や朝鮮半島とのかかわりがあるものが多く、観音山古墳の被葬者の国際的な性格を示すものとして注目されています。副葬品等の出土品は、群馬県綿貫観音山古墳出土品として国宝に指定されています。 
    
 
古墳の石室は全長12.6m、玄室は長さ8.2m、幅3.8mを誇ります。天井には大きな牛伏砂岩の自然石が使われ、権力のある豪族が眠る石室であったことがうかがえます。
    
 
観音山古墳で注目されるのは、墳丘上に並べられていた埴輪、横穴式石室とそこから出土した副葬品です。埴輪は円筒埴輪をはじめ、人物・馬・家・盾など多くの形象埴輪が確認されました。 
    
 
横穴式石室の入口近くからみつかった、三人の巫女が並んで座っている埴輪(三人童女)などは、非常に珍しいものです。 

<移動途中の風景>
愛知県から、中央自動車道、上越自動車道を通って高崎に行きました。途中、中央アルプスや南アルプスなどの美しい山の景色を見ることができました。 
中央自動車道駒ヶ岳SA南から見た中央アルプス 
駒ヶ岳SA(上り)から見た中央アルプス
駒ヶ岳SA(上り)から見た中央アルプス
上信越自動車道横川SAから見た妙義山 

(2021.4.9撮影)
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